「前後半を別作品で見てみたい」旅と日々 お悩み姫さんの映画レビュー(感想・評価)
前後半を別作品で見てみたい
前半の劇中劇が素敵です。うーまたしても河合優実さん(誉め言葉です、念の為)と思いつつ気持ちよく見入ってしまいます。できることならここだけで一本にしてほしかった。
かといって後半が劣っているわけでもなく、途中ややだるい展開もありますが、宿とその主人(途中まで気づかなかった堤さん)が登場してからはコントのような展開も挟みつつ、まあいろいろあるけど頑張ろうと素直に思えました。こちらだけで一本でも全く問題ないです、両方見に行きます。それにしてもあの宿はいつの時代想定なんだろうな。原作(未読だけど1967,8年の発表らしい)の頃ならまああっても不思議ではない、くらいかもしれない。ただ作品全体の雰囲気は、多少古さをのぞかせるもののそんなに現代と遠くかけ離れた感じは無いのだけれど。
一方で気になったこと。両方いいと思う一方で、じゃあなんでこのセットで一本なの?というのが最後まですっきりしなかった。母国語でない言語で仕事する脚本家というのも違和感を感じた。シム・ウンギョン演じる脚本家が微妙なつたなさを残した日本語で宿の主人と嚙み合わない会話を続けるのはとても印象的なのだが。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
