「映画に何を求めるのか」旅と日々 ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)
映画に何を求めるのか
つげ義春の漫画がそうであるように、この映画も映像(場面々々、あるいは特にストーリー性もない起こった出来事)を見て、何らかのイマジネーションを掻き立てられたり、自分の古い記憶や昔の心象風景を呼び覚ましたりすることで快感を得るもので、そういったものが特にない人(まだ若い人)にはちっとも刺さらないだろうなと。刺さるも刺さらないも元々映画にそういったものを求めない人もいるしね。映画に何を求めているかでつまらなかったり面白がれたり、人それぞれなんだろうなと。当たり前ですね。
寂れた汚い旅館の親父も普通の映画(漫画)なら、久々に現れた客(映画の脚本家)に哲学的なことを一発ぶちかますところなんだろうけど、この親父はそんなことは言わないしやらない。つげ義春ワールドではあくまでも人間臭くて(ダメ人間です)なるほどなと笑ってしまった。昔読んだつげ義春の漫画を思い出した。
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