「夜な夜な」旅と日々 ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
夜な夜な
「ケイコ 目を澄ませて」「夜明けのすべて」の三宅監督というところに注目して鑑賞。
コンパクトな尺も良いねと思いながら観ましたが、まさかここが落とし穴になるとは…。
序盤からめちゃくちゃ間を取っていたのでこれは苦手なタイプだ…と早々に苦手意識を持ち、2つの原作を組み合わせて1本の作品になっている割には前半と後半で全く違うものになっているのも悪い意味でギャップがありました。
前半パートは脚本家の描く物語が映像になっており、風景はとっても綺麗なんですが、セリフ量の圧倒的な少なさと河合優実さんの歩く様子を淡々と見せられる河合さん頼りな演出になっていてまずさを確信しました。
脚本家の描くストーリーの殴り書きの途中なので、起承転結を求めるのは酷ではあるんですが、変わり映えしなさすぎてちょっとウトウト。
後半パートでは筆が進まない脚本家が雪山の温泉街へ向かうカンヅメを求めにいく話ではあるんですが、アポなしで温泉宿取れるわけないだろうというツッコミは置き去りにするかの如く、変わり者の宿主との素っ頓狂なコメディが始まるのですがこれが自分とは合わなかったです。
方言が何言ってるか分からないのはまぁ良いとして、掛け合いの平坦さが全く好みではなく、その後の展開も犯罪一歩手前の行動をしておきながら放りっぱなしでエンドロールへ向かっていくので、この旅の中で脚本家は何を得れたのか、そもそも旅していたのか?と疑問に思いっぱなしでモヤモヤしました。
警察周りもなんだかファンタジーでのめり込めず。
あといびきがリアルすぎてゾワゾワしました。せめて2〜3回くらいで終わらせて欲しかった…。
堤さんが出てるという情報を知らなければ分からないくらい田舎の人に溶け込んでいるので、それは大収穫だったなと思いました。
評価は割れてるのでピンかパーかなとは思いましたがここまでパーとは。
三宅監督の次回作はどうなるのか、予測不能です。
鑑賞日 11/8
鑑賞時間 17:05〜18:55
堤さんが話していたのは「庄内弁」です。
地元出身の人間から見たら、すごくナチュラルな喋りのところもあれば、東京の人が頑張って寄せてるっていう喋りもありました。
それでも堤さんが庄内弁を懸命に話そうとしてくれてる姿勢がたまらなく嬉しかったです。
雑文失礼いたしました。
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