「やっぱり、つげ義春は素晴らしい」旅と日々 にっくさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり、つげ義春は素晴らしい
漫画誌「ガロ」の全盛期を支えた、天才つげ義春の「海辺の叙景」と「ほんやら洞のべんさん」の二作品を原作として、映画化したもの。
両方の作品とも、異質の2人が出会い、だんだんコミュニケートしていく様が面白かった。だから「旅と日々」という題名をつけたんでしょう(非日常と日常)。
「海辺の叙景」では、都会から来た影のある若い女性役を、河合優実が演じた。
寒天を、天草を海で採ってきて私の実家でも作っていたことを思い出した(私の出身は和歌山の串本)。
今回ポイントの一つと思っていたラストの、女が「いい感じよ」と言う、漫画だと見開き1ページで大胆につげさんが描いたところは、残念ながらつげ漫画の圧勝だったかな(まああの絵の迫力は映像化できないでしょう)。
また、宿の主人べんさん役は堤真一だった。最後の方でべんさんがスランプの脚本家に「おめえはベラベラとよくしゃべるのう」と言ったのが、脚本家がスランプを脱出できそうで良かった。
旅行好きのつげさんらしく、大した目的もない、でも意味の多い景色がたくさん出てきて、なかなか渋い作品だった。つげさんもカメラで、風景を盛んに撮っていたらしい。(ちなみに私も旅も写真を撮るのも大好き。街道(東海道とか長崎街道など)を1日二十キロ位歩き、風景とかをパシャパシャ撮りまくる。大体8秒に1枚位。)
あえて言えば、べんさんの言葉が方言がきつく僕の耳では聞き取りづらいところがあった(そのほうが異質感が強まるんだろうけど)。
あと河合優実のビキニ姿が眩しかった。
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