「オフビートな人生」フォーチュンクッキー kogeruさんの映画レビュー(感想・評価)
オフビートな人生
クッキーを混ぜるのは手動、焼く機会はペースゆっくり、袋詰めも手動と今だにこんな工場あんのかな?ってなるけど、アメリカの地方都市ならまあ、あるか〜。
モノクロのこの淡々とした感じ、ジャームッシュを彷彿させる(話はパターソンが近いかな)けど、クスッとくる部分は少ない。割と全体に真面目。
主人公のアフガニスタンのエピソードはすぐに「コヴェナント/約束の救出」を思い浮かべて、うわぁキツイ…てなった(全然毛色の違う映画だけどおすすめです)けど、それを淡々と語るのが逆にリアル。
一度だけ、同じアパートに住む子持ち女性の旦那に、女性とのつきあいを阻まれて(疎まれてる?)声を荒げるシーンがあるけど、あれは裏切り者扱いされてるのかな?
クッキーに忍ばせた電話番号が幸せを運んでくれる…なんて夢展開がアッサリと中盤で砕かれるのも人生そんなもの。それでも勇気を出して動いたことが別の展開をもたらすところが微笑ましい。
オーナーが紳士で素敵だったので、鹿持って帰らなくてもクビにしないでほしいな。
中華料理店でいろんな人たちがクッキーを割って読み合うやりとりのシーン、ホッコリしました。
昔中華街で出た時のメッセージはかなり謎だったな〜。
長らく食べて(割って読んで)ないので、フォーチュンクッキー欲しさに中華街に行きたくなった。
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