劇場公開日 2025年6月27日

「映画館が快適すぎて少し眠ってしまった…」フォーチュンクッキー うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画館が快適すぎて少し眠ってしまった…

2025年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

シネ・リーブ神戸で鑑賞。
とってもおしゃれで、快適な映画館。
60~80人程度しか入れないホールが3つある、ミニシアターなのですが、その分、ひろびろとした観客席で、ものすごく快適。快適過ぎて、難しい映画だと寝てしまいそう。

この作品は、エンタメ作品ではなく、人生の襞を丹念に描いた作品なので、しっかり、集中して見ていないと置いて行かれて、睡魔に襲われる。

いろいろと知らないことが世界にはまだまだたくさんあって、アフガニスタン人の心の動きなど、考えたこともなかった。
アフガニスタン人にとって、アメリカは、自国の混乱に、勝手に介入して、戦争をおっぱじめて、混乱をさらに深めて、さっさと去っていった、迷惑至極な国家としか思えないのかもしれない。
アメリカでは、武器産業に従事している人びとがたくさんいるので、時々戦争をして、ダブついた兵器を消費しなければならない事情があるだけのように考えてしまう。勝手な話だと思う。

そんなアメリカに、亡命せざるおえない状況に追い込まれたアフガニスタン人たちの悲喜こもごも。積極的に協力した主人公は、アメリカでのアフガニスタン人の社会の中は、異物のように扱われて、ナショナリズムの複雑さを垣間見せる。

二度と故郷をふむことはないのではと思われる主人公。
祖国と表現される国と国家と表現される国では、まったくちがう物であることをまざまざと見せられたように思う。

祖国は永遠なもの。国家は、時代の波のあぶくのようなもの。

うさぎさん