「笑顔を忘れないチャーリーの生き様に感服」アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
笑顔を忘れないチャーリーの生き様に感服
冒頭に母親から言われた「笑顔を忘れずに」は、
チャリーの人生における矜持だと感じた。
それは刑務所送りにされてからも、
格子窓から見える真向かいの家の中の風景に
楽しみを見出したり、刑務所の中でも
看守との関係性が徐々に変わっていく様から
そう感じるのだ。
真向かいに住んでいるのが、
チャリーが助けた子どもの母親の妹の夫であり、
チャーリーのいる刑務所の見張り台で働くティグラン。
もうこの設定が全てだと思うし、
だからこそ、ほぼワンシチュエーションにもかかわらず
ドラマが生まれるのだと思った。
チャーリーは不運だが、実は幸運でもある。
幸運を引き寄せたのは、
子どもを助けたという善行があったから。
だから、運なのではなく、因果応報なのだろうか。
ラストショットのチャーリーも印象的。
チャーリーの苦労は想像を絶するほど過酷だが、
そこにチャーリーの笑顔と創意工夫に
観客として助けられた。
じんわり心に沁みた。
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