劇場公開日 2004年10月30日

「悪役・トム」コラテラル bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5悪役・トム

2015年5月15日
iPhoneアプリから投稿

若きトム・クルーズが、珍しく悪役を務めた、クライム・サスペンス。トムのカッコよさや強い姿は封印し、冷酷なわりに泥臭さのある殺し屋・ヴィンセントを演じている。

その殺し屋の片棒を、不本意ながらも担がされる羽目になるのが、ジェイミー・フォックス演じる真面目なタクシードライバー・マックス。

マックスのタクシーに、美しい女性検事を乗せた後、続けて乗ってきたビジネスマン風の男がヴィンセント。ヴィンセントは、タクシーを一晩貸し切りにして、5か所の知人の所を回るように持ちかける。しかし、それは標的とする暗殺する為だった。

マックスは、ヴィンセントに脅迫されながらも、暗殺のドライバーを務め,ロスの夜の街を疾走する。その中で、弱腰だったマックスは、5人目の標的が、あの女性検事と知ると、彼女を助ける為に、勇気を振り絞りヴィンセントと渡り合っていく。

本作の見どころは、やはり悪役としてのトム。髪の毛もグレーに染めて,髭を生やし、風貌からもワイルドな殺し屋の演技に徹している。

そして、もう一つ目を引くのが、マックス役のジェイミー・フォックスの演技。彼の素直に喜怒哀楽を表現する演技が、トムの冷酷さをより際立たせている。また、女性検事役のジェイダ・ピンケット=スミスも、クライマックスで、重要な役柄を演じている。

bunmei21