劇場公開日 2004年10月30日

「それまさに、役者の妙」コラテラル Wataru Kumazawaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5それまさに、役者の妙

2021年1月22日
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サンフランシスコの一夜が舞台。夢と楽園の写真を生きる糧にしているタクシードライバーの主人公と、ある組織に雇われた殺し屋のストーリですね。

これはまさに、役者が良い。ストーリーだけで見れば、標的や殺し屋の謎が徐々に明かされる単調なもの。標的の人数もわかるので、大体の流れもわかります。ですが、役者がいいので永遠に見てられます。セリフにも重みがあり、キャラが立っていますね。

主人公は、きっと夢を叶えようと努力する事を生きる糧としていたんでしょうね。俺は、夢に向かって努力しているんだという一種の催眠で自分の自尊心を維持していた。彼の表情にどこか共感してしまう部分もあり、見入ってしまいました。

単調でわかりやすいストーリーとセリフ、役者の妙。そして、友情にも似た不思議な関係。どこかミッドナイトランに似たものを感じましたね。

私は、お気に入りの一作に選出確定です。バディ系ドラマアクションとしてカテゴライズしておきます。

くま。