「【今作は実話を基にした作品である。韓国消防士たちが、危険な任務故家族を想い煩悶しつつも、劣悪な装備で懸命に人命救助に当たる尊崇なる姿に不覚にも涙が込み上げた作品。】」消防士 2001年、闘いの真実 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【今作は実話を基にした作品である。韓国消防士たちが、危険な任務故家族を想い煩悶しつつも、劣悪な装備で懸命に人命救助に当たる尊崇なる姿に不覚にも涙が込み上げた作品。】
■新人消防士チョルン(チュウォン)は、韓国ソウル市の消防署に配属される。最初は厳しい現場での作業にも慣れず、戸惑うがジンソブ班長(クァク・ドウォン)ら、心優しき上司、同僚たちの元で成長していく。
だが、ある日3階建てアパートで火災が発生し、撤収命令が出る中ジンソブ班長達は、残された人を救出するために、バックファイアーが起こる中果敢に炎に飛び込み、子供を救うが、その際にチョルンが消防士になるきっかけとなったヨンテが殉死してしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作が沁みるのは、登場する消防士達には家族や、恋人がおり、主要人物キャラが抱える心的疲労や家族の煩悶がキチンと描かれている所であろう。
・ジンソブ班長は、定年まで10年なのに、常に最前線で行動し、議員にも劣悪な消防士の服や手袋の改善を申し出る一方で、チキン屋を開業する夢を持つ妻を安心させたいという想いも持っている。
・キチョル(イ・ジョニュク)は恋人が妊娠し、幸せいっぱいだが実は円形脱毛症になっているシーンなど、チョルンだけではなく、皆がヨンテの殉死の心を痛めているのである。
■そして、彼らの行きつけの食堂の無職のバカ息子が、保険金欲しさに自分の家に火を放った事で、彼らは現地に駆け付けるのである。違法駐車している車を、ガンガンぶつけてどかしながら・・。
彼らはそのバカ息子が、中にいると思い、救出作業を進めるがその時に、食堂が入っているビルが崩壊してしまうのである・・。
<ビルの瓦礫に埋まったジンソブ班長を演じた韓国の名優クァク・ドウォンが妻に”済まない…。”と詫びるシーンや、ラストの6名のチョルンが涙を堪えて司会する殉死者の合同慰霊祭のシーンは涙が零れそうになってしまった・・。
今作は、韓国消防士たちが、危険な任務故家族を想い煩悶しつつも、劣悪な装備で懸命に人命救助に当たる尊崇なる姿に不覚にも涙が込み上げた作品である。