劇場公開日 2025年6月21日

「蜂丸真由美さんが魅力的に描かれていた。」星より静かに ひろ702さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 蜂丸真由美さんが魅力的に描かれていた。

2025年8月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

カワイイ

でも、少し理想的過ぎて現実から離れている様な気がしました。

ADHDであることをカミングアウトした君塚匠監督が
「一人でも多くの人にこの症状を知ってもらい、生きやすい社会になってほしい」いう思いから、映画を制作することを決意した(パンフより)とのことです。
映画はドラマ部分とドキュメンタリー部分があり、はっきり二分されているのではなくて、行きつ戻りつしながら、映画は進んでいきます。ドキュメンタリー部分は実在の就労移行支援事業所などを訪ね、入所者(顔出し、実名入りというのが凄い)や関係者の方へのインタビューを重ねていきます。この映画はプロデューサーがかなり前面に出ていて、監督の背中を押していることが画面から伝わってくるあまり他にない作り(だと思う)になっています。

ドキュメンタリー部分については感想は差し控えます。なぜなら、感想を持つほど知識を持ち合わせていないからです。しかし、繰り返しになるが事業所の入所者の方々の顔出し実名入りには敬意を表します。個人情報やプライバシーの保護も勿論大事ですが、こうやってお話出来ることはとても説得力があります。

ドラマ部分については少々疑問に残るところもあります。それは冒頭でも述べたように主演の蜂丸真由美さんが大変魅力的なのは分かるのですが、ちょっとADHDの夫から見て理想的過ぎて、彼女が「耐える女」になってしまっているのかなという思いが湧いてきました。もう一人の渡辺真起子さんは安定してました。さすがです。

ひろ702