政党大会 陰謀のタイムループのレビュー・感想・評価
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敵「何だよもおおぉ!またかよぉ!」
「インド映画×タイムループ」というありそうで無かった組み合わせだが、これがなんとも面白い。
警察官ダヌシュコディの陰謀にまきこまれ、政党大会でのテロ事件の犯人に仕立て上げられ殺される主人公カーリク。が、気がつくと友人の結婚式に向かう飛行機の中。なんと時間が巻き戻っている。
なんとか最悪の事態を回避するべく動くが、何度やっても何らかの形でバッドエンドを迎え飛行機の中に巻き戻ってしまう。
このタイムループを止めるにはどうしたら良いのか、ダヌシュコディの州知事暗殺の陰謀を止めるしか無い。そう結論づけたカーリクが凄い。
ここで死んだから次はこうやってうまくやろう、死を回避しよう。失敗したらまた死んで飛行機からやり直しになるが何度もめげずに手を替え品を替え友人の力も借り戦い方を変えて挑んでいく。元のスキルが飛び抜けて高いわけでも無いが、何度も繰り返す内にゲームの主人公のようにスキルアップしていく。
この話の肝は、なんと敵のダヌシュコディもタイムループしているところだ。カーリクが死ぬたびに敵も朝ベッドで目覚めるところに戻される。こちらはせっかく暗殺計画に成功してもそのたび朝のベッドからやり直し。しかもそのトリガーはカーリクの死なのでコントロールできない。いい加減うんざりである。
目覚めるたびに「何だよもおおぉ!またかよぉ!」と進撃の巨人のジークのように叫ぶダヌシュコディになんとなく観客も共感させられる(笑)
エンタメとしても十分面白いが、宗教対立やテロなど社会派な側面も含み、140分だれるところなく最後まで駆け抜ける本作に非常に満足。もっと上映館が増えて欲しいものだが。
こんな手があったか!
インド映画もタイムループものも好きだから、内容もよくわかっていないのに観ることに決めた映画。インド映画特有の歌と踊りのシーンは、控えめだし結婚式のシーンだから違和感は少なめ。歌と踊りを楽しみにしている人からすると物足りないかもしれない。それでもそれなりの上映時間になるところがインド映画らしい。
冒頭からタイムループに関わってきそうなシーンがたくさんあるが全然タイムループしない。結構なオフザケシーンも挟みながらようやくタイムループが発動したかと思えば、飛行機の中に戻ってしまった。おいおい、そこからか!そこから何回も繰り返すシーンはうまく省略しながら話を進めるのでそれほど間延びしている感じはない。格闘シーンで何回もやり直していることが示唆されるが、そのあたりの描き方はかなり雑。
他のタイムループものと一線を画すことになるのは後半に入ってから。何回も同じことを繰り返すというタイムループものの法則が崩れるあたり。細かい説明なんかされないが、そこは不問でいいだろう。この斬新な設定は思わず心の中で唸ってじまった。こんな手があったか!と。
ラストの解決方法は若干駆け足だったし、強引だったがそれもまぁ楽しめる範囲のものだった。タイムループものとして十分楽しかった。ただ、心配なことが一つ。続編作るのか!?ということ。そして主人公カーリクはあれから面倒だろうなぁと他人事ながら心配してしまう。
政党大会 陰謀のタイムループ(映画の記憶2025/5/6)
初めてなかなか面白いと思えたタイムループもの!
あのエンディングはやばくね?
70点ぐらい。タイムループ
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