政党大会 陰謀のタイムループのレビュー・感想・評価
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タイムループ ✖️ タイムループ
2021年 インド タミル語アクションスリラーコメディ映画
いつも行く映画館のインディアンムービーウィークが延長される。インド映画の火を消さないためにも、できるだけ観たい。それは情報が少ないなか、凄く良質な映画が含まれているから。そして今作も観ようと思ったが、私の目は節穴だった。タイトルにしっかり書いてある文字が見えていなかった。
そう、映画開始まもなくして気づいた。タイムリープ物だった。
タイムリープしている事に気づいて、いかにして起きてしまった事案を解決しベストの世界に戻してタイムリープを止めるのか。映画ではよくあり どれも楽しいが、この映画は主人公だけでなく、タイムリープする人がもう一人いる。実在の映画名も出る。
後半には悪徳警部がそれに気づき、後半冒頭は警部目線で語られる。警部は対峙する主人公を殺したいが殺せない。この妙な関係が楽しい。
アメリカでは犯人がサイコになる事も、インドではテロとなる。
政党演説という会でムスリムとの宗教暴動を起こそうとしている。
政党大会という言葉のイメージが損している気もするが、日本ではマイナーすぎるインド映画だし、私はタイトルすらまともに見ていない。あんまり関係ないかな。
ナイスなタイムループ映画だかクド過ぎ
特濃エンタメタイムリープ
敵「何だよもおおぉ!またかよぉ!」
「インド映画×タイムループ」というありそうで無かった組み合わせだが、これがなんとも面白い。
警察官ダヌシュコディの陰謀にまきこまれ、政党大会でのテロ事件の犯人に仕立て上げられ殺される主人公カーリク。が、気がつくと友人の結婚式に向かう飛行機の中。なんと時間が巻き戻っている。
なんとか最悪の事態を回避するべく動くが、何度やっても何らかの形でバッドエンドを迎え飛行機の中に巻き戻ってしまう。
このタイムループを止めるにはどうしたら良いのか、ダヌシュコディの州知事暗殺の陰謀を止めるしか無い。そう結論づけたカーリクが凄い。
ここで死んだから次はこうやってうまくやろう、死を回避しよう。失敗したらまた死んで飛行機からやり直しになるが何度もめげずに手を替え品を替え友人の力も借り戦い方を変えて挑んでいく。元のスキルが飛び抜けて高いわけでも無いが、何度も繰り返す内にゲームの主人公のようにスキルアップしていく。
この話の肝は、なんと敵のダヌシュコディもタイムループしているところだ。カーリクが死ぬたびに敵も朝ベッドで目覚めるところに戻される。こちらはせっかく暗殺計画に成功してもそのたび朝のベッドからやり直し。しかもそのトリガーはカーリクの死なのでコントロールできない。いい加減うんざりである。
目覚めるたびに「何だよもおおぉ!またかよぉ!」と進撃の巨人のジークのように叫ぶダヌシュコディになんとなく観客も共感させられる(笑)
エンタメとしても十分面白いが、宗教対立やテロなど社会派な側面も含み、140分だれるところなく最後まで駆け抜ける本作に非常に満足。もっと上映館が増えて欲しいものだが。
こんな手があったか!
インド映画もタイムループものも好きだから、内容もよくわかっていないのに観ることに決めた映画。インド映画特有の歌と踊りのシーンは、控えめだし結婚式のシーンだから違和感は少なめ。歌と踊りを楽しみにしている人からすると物足りないかもしれない。それでもそれなりの上映時間になるところがインド映画らしい。
冒頭からタイムループに関わってきそうなシーンがたくさんあるが全然タイムループしない。結構なオフザケシーンも挟みながらようやくタイムループが発動したかと思えば、飛行機の中に戻ってしまった。おいおい、そこからか!そこから何回も繰り返すシーンはうまく省略しながら話を進めるのでそれほど間延びしている感じはない。格闘シーンで何回もやり直していることが示唆されるが、そのあたりの描き方はかなり雑。
他のタイムループものと一線を画すことになるのは後半に入ってから。何回も同じことを繰り返すというタイムループものの法則が崩れるあたり。細かい説明なんかされないが、そこは不問でいいだろう。この斬新な設定は思わず心の中で唸ってじまった。こんな手があったか!と。
ラストの解決方法は若干駆け足だったし、強引だったがそれもまぁ楽しめる範囲のものだった。タイムループものとして十分楽しかった。ただ、心配なことが一つ。続編作るのか!?ということ。そして主人公カーリクはあれから面倒だろうなぁと他人事ながら心配してしまう。
政党大会 陰謀のタイムループ(映画の記憶2025/5/6)
初めてなかなか面白いと思えたタイムループもの!
あのエンディングはやばくね?
【”現れて、撃って、死んで、リピート!”今作は、タイムリープ映画の傑作”ALL You Need is Kill"もビックリの、インド宗教ポリティカルアクションタイムリープコメディなのである。】
いやあ、今作、面白かったっす。
主人公のカーリク、147Mの中で、何回死んだんだろう。クスクス。
今作が、”ALL You Need is Kill"もビックリなのは、政党大会で、州知事を殺そうとする悪徳政治家の腹心、悪徳警部ダヌシュコディもカーリクが死ぬと、一緒にタイムリープしちゃう設定だよね。
テロを止めるために頑張るカーリクが、最初は殺される事を繰り返すのだが、徐々にタイムリープの使い方を覚えて、マズい展開になると自ら死んでリセットすると、悪徳警部ダヌシュコディも”ガバッ”とベッドで目が覚めて、暗殺計画が上手くいかない事に悔しがる姿が、笑えるのである。
永遠に10月10日を繰り返す二人。クスクス。
カーリクが死ぬ度に、何が起きるか知っている事で、強くなっていく様の描き方は、正にインド版”ALL You Need is Kill"なのであるが、流石インド映画なのは、そこにコミカル要素と宗教要素をキッチリと入れ込んでいる所である。
<最初にテロップで、”途中、音声が入らない部分もあります。”と出るのだが、2021年公開の今作はそんな些細な(ほんのチョビッとだけだしね。)事は全く気にならない、タイムリープ映画の傑作”ALL You Need is Kill"もビックリの、インド宗教ポリティカルアクションタイムリープコメディなのである。>
■インド映画には珍しいNG集がエンドロールで流れる所も、嬉しかったな。
インド映画も色々やってくるな
最初のタイムループまでが長いよね。
「タイムループをどう抜けるか?」を観たいんだから、早くループしてくれよと思っちゃう。
でも、ここで意味なく踊ったりして、インド映画の伝統を踏まえてるんだよね。そこがいい。
それでタイムループが始まって、敵のアジトで大暴れしてくところは《オール・ユー・ニード・イズ・キル》だね。楽しかった。
「どうやって抜けるのかな?」と観てたら、なんと、敵側もループの記憶が残っているという。
ここが発明だったね。
自分だけにループの記憶があるなら、相手を出し抜けるけど、相手もあると毎回だましあいになる。
ループの中で起きてるできごとを伏線回収していって、きれいにまとめたね。
納得。
その中にムスリムとヒンズーの融和っていうテーマも織り込んできて、良かった。
ラストは続編含みで飛行機に戻しちゃったけど、あれ、病院で目覚めるところに戻さないとだよね。
タイムループという使い古されたアイデアに一手間くわえるとグッと面白くなる。
それをインド映画がやってくるのがすごいな。もう踊って派手なアクションしてってだけじゃないね。
70点ぐらい。タイムループ
インド映画らしい
暗殺事件に巻き込まれた青年が死んでタイムループするSFアクション。
映画ネタが散りばめられニヤリ。
理由が神の思し召しはいかにもインド映画らしくイスラム教徒の青年が主人公なのも今のモディ首相のヒンドゥー教至上主義をチクリ。
タイムループが個人なり集団なりがメインで描かれる事が多いのに本作だと主人公と敵の実行犯まで❗️
主人公が死ぬと敵も連鎖しループする辺りからスピーディな展開でマンネリ化をブレイクスルー❗️
インド映画によくある歌い踊るシーンや結婚式を繰り返し見せられるかと思ったけど、数回なので安心。
ハリウッド映画のタイムループ物だとサスペンス、アクションがメインだけどコメディ要素も強く最後まで飽きずに観られました😄
エンドロールもメイキングやNGシーンでサービス満載❗️
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