狂おしいマインドのレビュー・感想・評価
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大人が楽しめる機知溢れる脚本
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初めての自宅でのデートであの機会を期待する男女の心の中を恋愛気質、慎重居士、感傷家など複数の脳内人格の対話にした脚本が巧み。大人のデートでの鑑賞に堪える、機知溢れた会話満載の映画。外見の俳優も、脳内人格の俳優たちも味があり素敵。イタリアでも一番人気だったことがうなづける。イタリア映画祭で見たが、これは早晩、劇場公開になるのではないかな。イタリアの著名なフェミニスト、カルラ・ロンツィの名前が話のネタとしてではあるが出てきた。
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不安だけど楽しい時間
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こんな楽しい時間、他にあるだろうか。知り合ったばかりの男女が向き合い、気持ちを探り合う。もちろん遊びではなく、本気が大原則なのだが。
邪魔は入るものの2人は近づいていく。男女それぞれ4人の外野が見守り、ツッコミ。2人の脳内の別人格なのか、我々のような観客なのか。わからない。
行きつ戻りつしながら最後は無事にくっつく。探り合いから始まり、なあんだ、2人ともその気だったんだという安らぎへの急降下。実に快い。ほとんどの観客が経験したことのある、おなじみの感情。イタリアでヒットも納得の完成度なのだが、監督さんの話では難しい作業だったとのこと。
大の大人が必死になる。仕事だって、雑事だって、うまくこなしている大の大人が。だから面白い。新鮮でワクワクする。いくつもの恋と別れを経験してきて、今また付き合いの始まった2人がうらやましい。
日本人よりイタリア人のほうが恋愛経験豊富な人が多そうだ。一人の人に落ち着く決め手は何なのだろう。
恋愛体質の人は、かけがえのない相手を願うが、それはないものねだりなのかもしれない。
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