でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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モンスター教師かと思いきや
あまり週刊誌もワイドショーも興味ないのでこの話自体ほとんど知らず、新鮮に観ることができた。
序盤からタイトルインのところまでがむしろ三池監督ぽく、そういう話かと思えば、、というのも良かった。
綾野剛さんも柴咲コウさんも両方のヤバい演技が良かった。
光石さんは小物うまい。小物ばかり見る。
モンペが話題の今は、当時とは逆にもなっているのかもだし、そのきっかけの一つがこのお話だったのかもと思えた。
観る者まで力技でねじ伏せる
◉早い者勝ち、その他大勢勝ち
事実に基づくと言いながら、私にはとてつもなく理不尽で突飛な出来事。そして黒色が力任せに白色を侵食していくようなストーリー展開を、しばらく唖然としながら観ていた。たとえ主題を訴えるための濃縮の結果であっても、思わず笑ってしまうほどの強引さ。それとも私の常識と理解力の、どちらも足りなかったか? 諍いは先に主張した者勝ち、だが後からでも声の大きかった者勝ち。
けれど、PSTDと国籍で嘘をつき、虐めの客観的証拠がなくとも、裁判は勝てるのですね。それが得心出来ず。もう一つは、夫婦は何が目的で、「殺人教師」のでっちあげを画策したのか、説明が欲しかった。金が狙いじゃないでしょう。
まぁ世間も社会も世界も、これほど怖いものもないと言う理解を得ることが出来ました。悪巧みをした者勝ち、深く考えずにそれに乗っかった者勝ち。無論、それだけじゃないと祈りつつですけれど。
◉役者は怪物
綾野剛が、純粋に生きる一人の社会人を好演していたと思うし、綾野剛の妻子と勇気ある弁護士以外、演じる気になれば殺したいぐらいの悪者を演じることが出来るのが役者なんだと、改めて感動もしました。しばらくは、柴咲コウの顔を見たくなくなった。
子は自分の後を継いでくれたが、妻には先立たれた綾野剛と、そのもとに懲戒処分が解かれたことを告げに訪れた小林薫。でもひたすらに生きる人の悲哀と微かな爽やかさ…などでは済まない、痛々しい読後感が残りました。
狂気と怒り
最初から綾野剛の狂気が半端ない
「死に方を教えてやろうか」とかピノキオをしている場面は怖すぎる。
あと最初の綾野剛の顔がもう死んでた
でもそこがでっちあげだとは全く思わなかった。完全に騙された。
その後は柴咲コウの狂気が全開だった
傘を持ちながら見つめてくるシーンはホラー映画と変わらない
あと校長室に呼び出されたときの掛け合いがうまく噛み合ってしまっている感じが現実感が激強
校長と教頭にはイライラ
法廷をメインに映画を作るのは難しいと思うがとても綺麗にまとめていた
サイコパスに見えた。。
3章からなる構成。
お母さん、先生、先生の意見陳述の3つ。
何が真実か分からないような展開なのかと思っていたら違かった。
流れ的に真実は片方にしか思えないような作りでした。
実話らしいけど、元の話はまったく知らなかった。
先生側の視点が見ていて辛かった。
ココが一番ドキドキするところでしたかね。
それに、柴咲コウが私には単なるサイコパスに見えた。
もっと、見る側に判断を委ねる的な作りでも良かったように思うが、実話ベースだから仕方がない。。
裏取りもせずにセンセーショナルに報道するマスコミ、嘘を見抜けず550人もの弁護士が信じて弁護団を作ったり、恐怖でしかない。。
モンスターペアレントという言葉だけでは、言い表せない。
柴咲コウの表情には、狂気しか感じなかった。
実話だとすれば、実話の親子、校長、教頭は今どうしているのかが気になってしまった。
やっぱり綾野剛は名優なんだろうね。。
人の良すぎる先生役を上手く演じていたと思う。
口コミでは高評価の映画。
三池崇史監督。
う~ん、ずいぶん、脚本と綾野剛に助けられた感じなのかな。。
ロッキー2な構成は成功。
原作には記載のなかった近況も
流石綾野剛
流石綾野剛です。
初めふたつの視点で描かれますが、綾野剛の演技力が光ります。
この話は実際2003年に発生した福岡での事件を題材にしたと記憶していますが、実際は穏やかで熱心な教育者でした。
なので、物語全体としては綾野剛は被害者であり、優しすぎる人物像を演じています。
綾野剛はこう見ると、怖い役がやはり1番だと感じました。
さて、結局は題名通りでっちあげだったというのが事の顛末です。
結局のところ2003年でもそして現代社会でも社会は見たいものだけを見て、信じたいものだけを盲目的に信じて批判を行います。
それが嘘だったらという根本的なことは昔も今も変わらず気にしません。
愚かですね。
昨今ではますます盲目的に情報を信じて、誹謗中傷が横行し、政治にまで浸透し始めました。
私たちは今一度、情報の脆弱性を再確認し、自身で調べ立ち止まるという視点が重要だと思います。
今年観た中でトップ3に入る作品。
これが実話なんて信じたくない。
不気味や恐怖を感じさせる演出が役者方の芝居とマッチしていて見ていて全員がはまり役で心地良かった。
三池崇史監督の悪の教典を観たとき絵の斬新さというか、演出に驚愕したことをものすごく覚えているのだけれど、(といっても映画館ではなく2022年に配信でみたのだけれど、)なんていうんだろ。物語の結末をすぐ予想してしまう癖があるのに予想することすら考えないくらい没頭してみてしまう。魅力だなぁ。
今回のお話で、でっちあげというタイトルから察してはいたけど、このお話は殺人教師が主軸に書かれていることもあって、結局実際はわからないっていう。みんな、殺人教師が完全に白だと思っているし、私も観ていくうちにそうなんだろうと思ったけど、これがもし【すべて殺人教師が嘘をついており律子さんが本当の事を言っている】だった場合が一番怖い。実際、最終的な判決では無実になったけど、それも全部嘘の喜びだったら、と思うと鳥肌が立って最後立てなくなった。
事件は必ず真相があるけど、実際のところは私達には分からない。だってその場にいたわけじゃないから。でも、嘘だったとしても、市民弁護士の方みたいに、自分が非現実的だと思って責められてる人間に寄り添うっていう行動ができる人間になりたいなと思った。
そして、今の日本はこの作品でしかない。嘘を真実と捉えて拡散され、精神を病んで自殺まで追い込む。SNSがない時代のほうが良かった、なんて考えていたけどSNSがあってもなくても嘘が拡散されて誰かを傷つけることを楽しみながら時代は進んできたんだろうなと感じてしまった。人間、嫌だなと思ってしまったよ。
あと、かなり前に家の近くで事件が起きてマスコミが殺到したときのことを思い出してしまった。コンビニにたくさんの車停めて、私はコンビニ入れないし、警官はマスコミじゃなくコンビニをただ利用したい私を止めて「ここ停めないでください」と言われたこと。この言葉を聞いたときに「警察でもマスコミを止めることはできないし、なんなら止めようともしないんだ」と感じてしまった。それってつまり、市民の安全よりも事件を大きく出してお金を稼ぐ週刊誌たちの味方をするわけで、警察って役に立たないんだよね。そこから事件を都合のいいように解釈するのはやめた。無実だと言っていても、有罪判決が下っても、その人たちを責めることはできないし、それは警察が有罪として話を進めているからであって無罪として取り調べしていたら違う答えが出てきていたと思うから。
長くなったけど、このお話は正体ぶりに感動した。
本当に、素敵な作品。涙も鳥肌もずっと止まらなかった。
無料券で観られず悔やんでいたけど2000円の価値余裕でありました!!
このニュースを見聞きした人は結果まで見るべき
SNSがある今、違う様相になっていたかもWith social media today, things might have looked very different.
この映画の中で
1番のクズは校長だ。
ただ日常においては珍しい存在ではない。
面倒事を先延ばしにすることは
それを「する」か「しない」かの差でしかない。
個人的には、
主人公に謝らせて、
時間稼ぎと責任転嫁と
既成事実作りしていたのが
あまりにも見え見えだったので
ムカつきっぱなしだった。
主人公に
それを強いていた時の言葉が、
言葉ヅラだけは
もっともらしい響きで
それだけになおさら苛立ちが募った。
でもあんな事は残念ながら
日常において珍しいことではない。
それだけにこの映画の不気味さが
恐ろしいまでに迫ってきた。
これが実話を元にしているのも
いやはや・・・。
元になったルポルタージュを
読んでみようと思う。
P.S.
元のルポルタージュ読みかけているが、
校長や教頭は、もっとクズで、
件の両親も・・・・・。
呼んでいて胸糞悪くなる。
映画はかなりマイルドになっている。
In this film, the worst person by far is the principal.
But sadly, such people are not that rare in real life.
Putting off dealing with trouble is merely a matter of choosing to act or not act.
Personally, I was constantly irritated because it was painfully obvious that he was making the protagonist apologize just to buy time, shift blame, and create a fait accompli.
The words he used when forcing that apology sounded so superficially reasonable—
and that made it all the more infuriating.
But unfortunately, things like that aren’t uncommon in everyday life.
That’s exactly why the eerie tone of this film struck me as so disturbingly real.
And to think this was based on a true story…
Honestly, it’s chilling.
I think I’ll read the reportage it was based on.
P.S.
I've started reading the original reportage, and the principal and vice principal are even more despicable.
As for the parents involved... well...
The more I read, the more disgusted I feel.
The film is actually quite toned down in comparison.
見方
教師による生徒への体罰が問題視された事件を元にそれぞれの視点で捉え、是非を法廷闘争とすることで出来るだけ公平な視点で物事を捉えようとする姿勢には共感できる。
そしてマスコミの根底にある検証せず事象のみを広めることが正しいかの様に扱い民衆の熱が冷めれば取り上げなくなる、そんなマスコミを皮肉っている点は面白く感じた。
どんな人と出会うかを選択することは出来ないが周りにいて欲しい人たちを選択することは出来る。
その大事な選択を間違わず歩みたいものだ。
胸のすくようなドラマじゃないけど
法廷ものが大好きである。
地道に集めた証拠の積み重ねで相手方の論理の隙をついたり、あるいはたまたま発見された証拠が状況を大逆転したりするのが心地よいからだ。フィクションであれノンフィクションであれ、そこにはドラマがある。
しかしこの作品は胸のすくような結末にはなっていない。事実に基づいているからでもあるが、制作の意図が観客をスカッとさせることに重点を置いていないからだろうと思うのである。
三池監督が本当に描きたかったのは、報道のあり方や学校制度のあり方への疑問ではなかったかと思う。さらに言えば、虚言が簡単に事実としてまかりとおってしまう世の中を指弾すること。嘘を発することは容易いのに、嘘を嘘と証明するのは時間がかかる。要するに「言ったもん勝ち」の世の中。その陥穽に嵌まらないために、私たちはどう身を守ればよいのか、考えさせられる作品だった。
あと、この作品を観ようと思ったのは、
「湯上谷弁護士を演じた小林薫が父さんにしか見えなかった」と、息子からLINEが来たからである。確かに最初の登場シーンは私の外見や動作に似ているかも知れない笑。
見応えのある作品
綾野剛と三池監督のタッグなので気になっていたが連休最終日に観ることができた。
簡単に言うと、虚言癖のあるモンペアに
冤罪をかけられた一教員の10年に渡る物語だが、予想通り綾野剛の演技に釘付けだった。
孤軍奮闘に見えた教員に助け舟を出す小林薫も良い。
キャストが豪華だが、柴崎コウの不気味さも良かった。
実話に基づいた作品だけに見応えのある一本だった。
母親役柴咲コウの怖さ、教師役綾野剛の演技の幅、小林薫弁護士の良い味、三池祟史監督の抑え気味の演出が魅力
三池祟史監督による2025年製作(129分/PG12)日本映画。
配給:東映、劇場公開日:2025年6月27日。
メディア報道の問題、現場の一教師の弱い立場、そしてモンスター・ペアレントの怖さと、タイムリーな題材が描かれて大変に面白かった。一つには福田ますみさんによる原作(2007年新潮ドキュメント賞受賞)の良さが、多分あるのだろう。そして、三池崇史監督による冷静な押さえ気味の演出にも好感を覚えた。
暴力的な教師と優しい先生の両者を演じ分けた綾野剛の演技自体も良かったが、ガーシー氏によりスキャンダルめいたことを言われてTVから追い出された綾野剛を、裁判勝訴ながら、この殺人教師をでっちあげられた役にキャスティングしたことに、制作者達の逞しさは感じさせられた。
でっちあげ週刊誌記事により綾野・先生を追い込むモンスター母親役が柴咲コウで、彼女の目力の強さから来る怖さが生きて、見事なはまり役の印象。ただ、自分には外国人の血が混ざっているという大嘘までついて、先生を追い込む、その理由が映画を見終わっても、あまり明確にならず、その点ではモノ足らなかった。片親で子供の面倒を殆ど見ない母親の元で育ったことや息子の教育が上手くいっていないことが遠因の様に描かれていたが、納得感は得られなかった。
週刊誌により実名を挙げて殺人教師と誹謗され、家の周りをマスコミに取り囲まれ、多大な恐怖を一般人の家族に与える展開には、まさに今も起きているオールドメディアの悪弊を炙り出し、えらく感心もさせられた。
尚事実としては、朝日新聞(西武本社)の記事が発端で、それを追いかけたのが週間文春で、元神戸新聞記者の西岡研介による実名を出した記事ということらしい。当時の編集長名は分からなかったが、シロという裁判結果が出ても、未だ謝ってもいないという週刊文春の姿勢には激しい怒りを覚えている。
映画に戻るが、その場をとにかく収めようとする教頭や校長の態度にはリアリティが満点。そして映画は言わば法廷劇となっていて、正義感を秘めた庶民的弁護士役の小林薫が良い味を出していた。スッキリとはいかない判決結果の受け止めを経ての、教育委員会によるいじめ的行為があったとしたことを撤回するというオチも、なかなか感動的であった。何より、三池祟史監督の優れた力量を知ることが出来たことは自分的には収穫。
監督三池崇史、原作福田ますみ、脚本森ハヤシ、企画和佐野健一、プロデュース和佐野健一、プロデューサー橋本恵一、 坂美佐子、 前田茂司、撮影山本英夫、照明小野晃、録音中村淳、美術坂本朗、キャラクタースーパーバイザー前田勇弥、音響効果中村佳央、編集相良直一郎、音楽遠藤浩二、音楽プロデューサー津島玄一、主題歌キタニタツヤ、助監督倉橋龍介、司法監修丸住憲司、司法・裁判監修坂仁根、制作プロデューサー奥野邦洋 土川はな 今井朝幸、キャスティングブロデューサー高橋雄三、俳優担当平出千尋、制作担当塩谷文都。
出演
薮下誠一綾野剛、氷室律子柴咲コウ、鳴海三千彦亀梨和也、大倉孝二、前村義文小澤征悦、
堂前髙嶋政宏、迫田孝也、山添夏美安藤玉恵、箱崎祥子美村里江、藤野公代峯村リエ、戸川東野絢香、橋本飯田基祐、氷室拓翔三浦綺羅、薮下希美木村文乃、段田重春光石研、大和紀夫北村一輝、湯上谷年雄小林薫。
今村昌平の遺したもの
ふたつの人間像をみごとに演じ切る綾野剛を堪能できる映画。「日本で一番悪い奴ら」で、覚醒剤を注入し、寄り目になってラリってくる演技に匹敵する名演。かつて、テレビドラマ「ハゲタカ」の鷲津役でアレッ(下手)と思ったことがあったが、あれは演出指導が悪かったのだと改めて確信しました。
ただ、劇中の裁判の過程では、モンスター夫婦(家族)の真実は明かされず、そのモヤモヤ感も伝えたいという映画の趣旨はよくわかりましたが、個人的に消化不良感は否めなかった。家庭内にDVはあったのか、子供を庇うために仕組んだのか、それとも金目当てなのか?500人の弁護団ってどの位金がかかるのか?
なにより、夫(迫田孝也)は、どこまで妻(柴咲コウ)のことを知っていて帯同しているのかがモヤモヤの極みだった。
それと、あのメガネの子をイジメていたくそ餓鬼に天罰が下ることを望んでしまった。
主人公の家族である妻と息子は、出来過ぎな程理想的だった。
監督は、三池崇史。
三池氏に加え「国宝」の李相日監督、脚本家の湊岳彦(「ぼくが生きてる、ふたつの世界」等)、野木亜紀子(「アンナチュラル」「ラストマイル」等)など、現在(いま)の日本映画界・ドラマ界を席捲する方々が、揃って横浜放送映画専門学校・日本映画学校(現在の日本映画大学)の卒業生であることに驚きを隠せない。
この学校の創設者である今村昌平は、映画監督・ドキュメンタリー作家として日本を代表する巨匠であり、数々の傑作を世に送り出しているが(自分の好きな作品 : 豚と軍監、果てしなき欲望、赤い殺意、神々の深き欲望、復讐するは我にあり、黒い雨など)、一方で後進の育成にも尽力している。
三池監督は、「ホイチョイ的映画生活」(馬場康夫監督)のインタビューで、学校にはほとんど行かず、校内の映画館での名画上映会と講演(何と邦画は佐藤忠男、洋画は淀川長治氏が講演者)には行っていたとのことで、それでも卒業され、後に縁あって「女衒」と「黒い雨」で今村組に付いたことがあるという。
一方、李監督は、在学時から仲間を集め卒業製作作品の「青〜chong〜」で、ぴあフィルムフェスティバルでグランプリを含む史上初の4部門独占を果たし注目を集めている。
今村昌平の遺したものは、途轍もなく大きい
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