でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
全426件中、321~340件目を表示
綾野剛の真骨頂を堪能できました😏
知り合いと2人で観に行きましたが、いやぁ、2時間半、飽きることなく、最後まで楽しめました😊
柴崎コウが何故モンスターになっちゃったのかが、イマイチ、ピンと来なかったんですが、娘さんもいる知り合いはよく分かったらしく、お子さんがいる人と、自分のように結婚した事もない人とでは、感じ方も異なるんだと思いました🤔
それにしても、相変わらず、小林薫はこの手の役をやらせたら右に出るものがいないくらいのハマり役でした😌
明日は我が身
この映画は冤罪となった事件が元になっている。
それを前提知識として視聴したため、終始主人公である薮下先生に感情移入して応援しながら視聴しました。けれど、それと知らずにこの事件を知った時、果たして子供を持つ自分はマスコミや週刊誌に踊らされなかったかと言われたら、全く自信が無い。そういう自分の中に潜む偏見だとか不平等な感情に嫌でも気付かされる作品だった。
それに、もしかしたら自分が律子側にすらなるかもしれないし、ふとしたことで薮下先生側に陥れられる可能性すら、あるかもしれない。そんな恐怖すら覚える。
また、立場が違うふたりの供述による同じシーンの再現では、同じ人物同じシーンなのに全く見え方が変わる綾野剛さん柴崎コウさんたちの演技力にも魅了される。最後の薮下先生の意見陳述は是非劇場で、傍聴席に座る気持ちで見て欲しい。
なるべく沢山の人に観て欲しい
擦り切れたショルダー・ストラップ
綾野剛がとてもよかった。小学校が大好きで子どもが好きな先生だということがよく伝わってくる。優しすぎてたまに感情的になってしまう先生、生徒に好かれる普通のいい先生、子ども達をよく見て、いい授業をする先生。放課後に校庭で子どもと遊んでくれる先生。まだ若い、ジャージを着ていた時にしょっていたリュックは新しくてお洒落でピカピカしていた。10年後も同じリュック。擦り切れているショルダー・ストラップに胸が痛くなった。買い換えたくなかった?そろそろ買い換えたら?と言ってくれる、自分を支え元気で明るい妻がもう居ないから?息子は親をちゃんと見てきちんと育ったね。そんなところで泣きたくなってしまった。
律子のようなタイプの保護者は男女問わずいるだろう。大学生の保護者にもいるだろう。一番近くにいる筈の自分の子どもが見えていない、叱ることもできない保護者もいる。でもそれに負けない程、いい保護者も沢山いる。殆ど音楽がなく進むドラマは辛かったがリアルでよかった。最後に流れた音楽に、小林薫演じる弁護士登場と同じ程にほっとした。
おまけ
三池監督による映画は幅広い!😁
初めが肝心
柴咲コウの”眼芸”は最早ホラー
綾野剛演じる小学校教師・藪下が、クラスの児童・氷室拓翔(三浦綺麗)に対する体罰や差別発言を理由に懲戒処分を受け、さらに拓翔の母・律子(柴咲コウ)ら保護者から損害賠償の民事訴訟を起こされる——という物語でした。
中でも圧巻だったのは、母親・律子を演じた柴咲コウの“眼芸”です。眼球が飛び出すのではないかと思うほどの強烈な眼差しで、この世のものとは思えない”怪物”のような迫力を見せつけていました。黒沢清監督の『蛇の道』でも復讐に燃える母親を演じていましたが、こうした役を演じさせたら彼女は間違いなく日本一だと、改めて確信しました。
物語の構成も非常に興味深く、序盤は是枝裕和監督の『怪物』を彷彿とさせるように、まず律子の視点から話が展開され、その後、藪下先生の視点へと切り替わり、全く異なる事実が提示されます。『怪物』では最後に子ども視点の物語へ移行していきましたが、本作ではその後藪下先生の視点を中心に展開していきます。これは“事実に基づく物語”であることを踏まえれば自然な構成ですが、序盤に“羅生門形式”を思わせる演出を取り入れたことで、「律子にも律子なりの“真実”があったのだ」と感じさせる説得力がありました。
裁判では、原告側の主張が次々と覆され、最終的には藪下先生に対する損害賠償請求は棄却されました(ただし、藪下先生を懲戒処分にした市に対する損害賠償請求は認められました)。また、時間はかかったものの、懲戒処分も取り消されることとなりました。しかし、藪下先生とその家族が被った苦難を思えば、素直に「ハッピーエンド」とは言えない流れだったように思います。
芸術作品の登場人物に対する感情としてですが、実際には問題視せざるを得ない行動であるとはいえ、律子の歪んだ虚栄心の背景には、母親による育児放棄など、悲惨な過去があることが示唆されます。それが暴走した結果が、藪下先生への攻撃だったのだとすれば、やり切れなさが残りました。
また注目すべきは、劇中でスキャンダリズムに走る週刊誌記者・鳴海(亀梨和也)の存在です。先日観た『フロントライン』でも、メディアの報道姿勢が批判的に描かれていましたが、本作も同様でした。確かにその傾向は現実にも存在するとはいえ、本来のメディアの役割を考えると、安易なメディア批判に流れることには慎重であるべきだと感じました。
総じて言えば、柴咲コウの狂気じみた演技が圧巻で、もちろん綾野剛の「悪い先生」と「良い先生」の二面性を見事に演じ分けた演技も素晴らしかったです。再現ドキュメンタリー的な構成を基調としながらも、映画としての映像美もしっかりと押さえられており、高く評価できる作品でした。
ただ一点、藪下先生の語りがやや過剰で、特にラストで律子と拓翔の幻影が現れる印象的な場面において、「この親子のその後は分かっていない」というナレーションが挿入されたのは蛇足だったかもしれません。映像としては非常に美しく終わっていただけに、あえて説明を加えず余韻を残す方が、より映画的だったのではないかと思いました。
そんな訳で、本作の評価は★4.2とします。
木村文乃
綾野剛が演じてた教師が自暴自棄になり
「離婚しようか」の返しが木村文乃演じる奥さんの
「離婚はしない私と息子は味方だから」的なセリフがとても感動した。めちゃくちゃありきたりなセリフだけど木村文乃の美貌と演技力がリアル感をもたらした。
綾野剛の演技も素晴らしかった。
家族が最初から最後まで妻も息子も良い人でそこは安心して観れた。とにかく妻が良い人すぎた。
木村文乃可愛すぎた。
それでもボクはやってない‼️
体罰やいじめ、差別発言、自殺の強要などで「殺人教師」として、児童の両親から告訴された小学校教師。そんな教師の冤罪を晴らすための闘い・・・‼️最初は児童の母親に扮した柴咲コウと、教師役・綾野剛の供述が食い違って真実が見えなくなる「羅生門」のような展開なのかなと思ったのですが、柴咲コウの母親の得体の知れなさが徐々に出てきて、綾野剛が被害者だと判明‼️ここからはフツーの冤罪を扱った裁判映画となってしまう‼️柴咲コウの息子の悪童ぶりからダミアンかなぁと思いきや、そこは母への恐怖感が根底にあったり、ラストにひと捻りあるかなと思いきや、冤罪が晴れてのメデタシメデタシ‼️柴咲コウの人格形成には子供の頃の母親からほったらかされたトラウマがあるみたいだけど、そこまで深掘りされず得体の知れなさだけが残る‼️裁判映画として、教師の家族の苦悩、事態を大きくしたくない学校側の対応、いい加減なメディアなど、偏見や思い込み、ネットの声に煽動される現代社会の恐怖を描いた作品ですね‼️三池監督にしては、チョットおとなしめな感じはするんですが、かなり面白く出来てます‼️柴咲コウの不気味なヴィランぶりは強烈でした‼️
役者様様です!
貴方、優しすぎる!!(ハモりたい)
弁護士の湯上谷先生とハモりたいくらいでした。
藪下先生(綾野剛 )が家庭訪問のお茶菓子(大判焼き×4件)を断れずに、お腹いっぱいになっちゃって家族にからかわれてる所は見てほしい。
体罰をした教師(綾野剛さん)と子供を守りたい母親(柴咲コウさん)の苦悩と狂気が凄まじい程に描かれる、見事な作品でしたー。そしてこの物語も現実に起こった実際の出来事。
2025年劇場鑑賞9本目は「でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男〜」
2003年、日本で初めて教師による児童への体罰、いじめが認定された事件。マスコミは実名報道に踏み切り、彼を殺人教師と呼び世間の関心を煽る。
被害児童の母親(柴咲コウさん)は、体罰教師(綾野剛さん)を被告に賠償責任を問う裁判に。
被害者感情と世論を味方にした550人もの大弁護団(弁護団長、北村一輝さん)とたったひとりで立ち向かう被告弁護士(小林薫さん)。
裁判の冒頭陳述で被告(綾野剛)は、この事件は原告(柴咲コウ)と被害児童による「でっちあげ!」だと主張する‼️
体裁を守りたい学校、教育委員会。過熱するマスコミ報道。この裁判の行方は! 真実は一体どこに。
冒頭15分であっという間に引き込まれました。立場の違いによって、全く異なる見え方がするこの事件の表裏。
出演する俳優陣の演技が素晴らしく、原告(柴咲コウ)と被告(綾野剛)の苦悩と狂気がすさまじい程に映し出されます。😱
そう、そしてこの物語も、実際に起こった真実の出来事なのです。
教師という仕事に敬意を表します
冒頭から告訴した親子側の視点での描写、続いて訴えられた教師視点での描写を時間軸に沿って映像が流れます。
以前見た『怪物』と同じ手法で、あれ?同じ監督だった?と一瞬戸惑いますが、ドキュメンタリー要素を強くさせた海外映画でもよくある手法ですから、ああこういう映画の流れね、とすぐに合点がいきます。
怪物では子供の狂気、でっちあげでは親の方の狂気を取り上げられていて、どうにもならない感じは子供の方が強い。一方で親(大人)の狂気は攻撃の矛先も熱量も独善的な論理構成によって支配され、時にしつこく完全なる屈服を要求される。
このような最悪の理不尽に落としめられた教師の方、そしてご家族にはよくぞ耐えしのがれたと敬意を表します。
今はSNS全盛の時代。同様のことが起きたらもっとひどい仕打ちを受けるかもしれません。
私たち一般人は相変わらずです、いや決して無くならないでしょう誹謗中傷は。いつまでも大人扱いしない方がよいのかもしれません。政府が大好きなマイナンバーカードにSNSも紐づけした如何でしょうか?
マスコミはどれだけ変わったんでしょうか?出版社は誤った報道で訂正記事一つだけ。廃刊にすらしませんが、そもそも存在価値はあるのでしょうか?
教育委員会は、変わらなけばその地で教師になろうとする人はいなくなるでしょうから、変わるでしょう?そう期待するしかありませんが。
三池監督、是枝監督は今度はこちら側の映画を作っていただきたいです。スポンサーつかないでしょうが、両監督ならクラウドファンディングで資金は集められると思います。
今あの子は…?
内容を知らずに観に行き、ホラーサスペンスかとも思っていたものだから、冤罪ものだったとは!汗
最初のあちら側の主張のシーンの綾野剛が怖すぎた。
ある程度知って観に行くべき?
亀梨と綾野剛の豪雨の中のシーンは印象的ではあったけど、その後何かあるのかと期待してしまったが、何もなし。
その後亀梨出てきてた?
あそこまで激しくやり合う意味がいまいちわからなかったな〜。
裏取りせずに書いて出すマスコミはホント嫌だ。
綾野剛の優しすぎる、裏を返せば煮え切らない態度にはイライラしたが、ああいう性格だからこそ、やってもいないことを謝罪させられたわけか。
校長達は謝罪謝罪とホントひどいな。
こんなことがあったとは知らなかったので、観てよかった。
綾野剛の老け役…50歳くらい?
全く老けて見えなかったけどね。
あの子はどんな大人になったんだろうか。
社会派
にわかには信じられない…。
にわかには信じられないことばかりだが、韓国ともめている、慰安婦問題と全く同じ構造だと思えば、すごく納得できる。
この経験は、日本の外交に活かされていることを望ばかりだが、教育の現場ではどうなのだろうか?
昔は、先生が権威のうえに胡坐をかいていた。その反動が今になってでているのだろうけど、なにごとにも、適正な位置関係というものがあると思う。
その位置決めには、やはり、面倒でも、難しそうでも、きちんと向き合って、意見を交わすことが大事だということだろう。
小林薫の演じる弁護士のアドバイスで、決して感情的になってはいけない、とあったけど、すべてに通じることであると思う。
それにしても、柴咲コウの演技の恐ろしいこと。
なぜ北村一輝がでているのだろう。もったいないでしょう。
綾野剛の演技はどんどんうまくなっているよね。とってもよかった。
表情で伝える、ということ
綾野さん柴咲さんはもう言うまでもないが、全体を通して表情の印象というものに凄くこだわりが見えた。そしてそれ自体が「表面的な情報」であることもこの作品においては大きな意味を持つ。
地味なところでは亀梨くん演じる記者の正義感は持った上での悪辣さや軽薄さ、迫田さん(氷室父)の特に説明も台詞も必要ないアレな雰囲気も
作中世界のかたちを伝える意味でよく効いていたと思う。
そんな中で綾野さんの演じる「根は誠実だがそれが印象として伝わりにくい男」の匙加減が……もうなんか、すごかった()。
高嶋さん必要だったか?とか教育委員会の人のビジュちょっとベタ過ぎない?とか
マスコミに追われ始めてからの家の状況なんかアバウトだなとか思うところはいくらか有るが
見せたい物とその見せ方がはっきりクッキリした
(ノンフィクションという点を抜きしても)良作だったと思う。
追記)一番大事なことを書き忘れてた。
三浦くんなんなのあの子。エグすぎるやろ。
理不尽な社会派ドラマ
2003年に起こった実話を元に教師の体罰事件を題材にして描いた社会派ドラマ。理不尽なことが多くて何が真実なのか、誰を信用してよいのか、分からなくなる作品でした。綾野剛を中心にキャスト陣の演技も素晴らしくて引き込まれた。
2025-99
全426件中、321~340件目を表示













