でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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ペンは剣よりも強し。
でっちあげられ、濡れ衣を着せられ、という話がイライラして精神的に一番嫌い。
ただこの映画はでっちあげられたのが前提としてあり、それをどう取り戻していくかなので、安心して観ることができる、と思っていた。
実話をベースにしているから、ハリウッド製の裁判劇のような最後に胸のすく大逆転があるわけではない。
勝ったような、負けたような。
濡れ衣は晴らすことができたが、主人公の教師はいつまでもあの少年のことが気になっていたのだろう。
静かなエンディング。(歌いらない)
あの校長、教頭、教育委員会の輩は謝ることもなく、自分に少しの非があるとも思わず、退職金をたんまりもらって安穏に暮らしているんだろう。
小林薫が演じた弁護士のように、あの訴え(子どもに死に方を教えた等)にリアリティがないと感じた者は他には誰もいなかったんだろうか。
三池監督の作品は好きなものと好きになれないものとにはっきり分かれるが、今作品は好きなほう。
綾野剛、柴咲コウ、小林薫、木村文乃、少年役の子、思いの外豪華なキャスト、みんなやりすぎず上手だった。いい映画だった。
最近の文春砲など、マスコミのスキャンダル作りがあまりにも下品で行き過ぎているのを、みんな感じてきているから、マスコミが必ずしも正義ではない、という作品が増えてきたのかな。
剣よりも強いペンが向けられるのは、弱い者に対してでなく、巨悪に対してであるべきだ。
胸が苦しくなる。これは
見ていて辛くなった。映画館でなければ、辞めたくなるほど。前半から厳しいのだが、後半の展開。昨年の名作「怪物」を思い出す。だが、一つ大きく違うことがあって、こちらは現実にあった話ということ。
大衆に流されてはいけない。マスコミに踊らされてはいけない。が、事実は各々の真実に書き換えられてしまう。
わからない事にやりたい放題できる世間に、ゾッとした。
綾野剛、良かったです。
最近よく聞くptsd 、でっちあげようとおもえば、いくらでも悪用できそうだなあと。。
三池作品ぽくなかったが、凄く面白かった。
あー楽しかったではないので、4.5
これは好みの話
藪の中
世の教員は初任研でこれを見ろ
ついでに子どもが通学してる親も見た方がいい。自分の考えだけで訴えちゃだめなんだよーって。
さて、実話がモデルということと、予告が面白すぎたので見に行った。
冒頭で保護者視点で語られる事件の全貌は恐ろしい。これぞ暴力教師だが、直後に語られる教師側の全貌をみると、なるほどこうやって事実がねじ曲げられるのかと感心する。
同じことが起こり、同じような会話の内容ではあるんだが、お互いの感じ方でニュアンスが変わるんだなーとうまく撮れている。
ちなみにこの撮影って、似たような状況で、演技を微妙に変えて撮ってるわけだよね。うまいもんだな。
裁判ものといえば「それでもぼくはやってない」がある。あの映画はほんとよくできていて、私も2回見て、5点満点をつけた。偉大なる映画と比べるのは酷ではあるが、こっちもなかなかよかった。ただし、前者はモデルこそあれ、あくまでフィクションで、今作はそれよりかは事実に寄ってるはず。違ったらすいません。
結末の違いは、まあ自分で見てくれ。
とにかく管理職の対応がくそ。こんな人の下では絶対に働きたくない。教員を全く守ってくれず、保護者の機嫌を取ることだけを考えて、とにかく謝罪しろの一点張り。なによりもまず事実確認が先だろと。第三者的な立場で中立に対応しなさいよ。
管理職試験にこの映画の視聴を義務づけるべき。
そしてやっぱり、やってないことは絶対に認めてはいけないというのが教訓になった。
あと、亀梨がキャストの三番目に名が載るわりには、あまりフィーチャーされてないので注意。
本人の供述というのは基本的に鵜呑みにしてはいけないというのがミステリーの鉄則。地の文は信じても会話文は信じてはならない。だからなのか、この教師側の供述も信じていいのかと最後まで疑いながら見ていた。これってもしかして、本当は体罰は実際にあって、でっちあげているのは教師側なのではないか。サイコパス的なオチなんじゃないかと。
結局どうなるのかは、まあそれも自分で見てくれ。
真っ直ぐ信じたいけれど…
実話だと思うと恐ろしい。だけど虚言癖というのは実際にありますよね。教師がすべて子どもを思いやる先生とは限らないし、子どもがすべて純真だとは限らないし、親がすべて真っ直ぐに子どもを思う人間だとは限らない。そういう事は最近になってニュースでも色々と騒ぎ始めていますが、2003年なんてまだまだ神話的な親子像が信じられていた時代だったでしょうから、真実はどこにあるのか二転三転して大変だったでしょう。人はニュースも噂話も信じたい方へ惹きつけられるし扇動した方が世の中は動く。センセーショナルな方を好みます。そして誤解が真実のように過熱していくのですよね。
綾野剛さんも素晴らしかった。亀梨さん、柴咲さん、木村さん、小林さん…キャスティングも最高でした。ちょっと過酷な現実を追っていくので体調が良い日を選んで観に行かれるのをおススメしたいです。できれば人の意見に誘導されがちな自覚がある人は、目を背けずにいてほしい問題だと思いました。
いつ自分に起きてもおかしくない話
いやー、めっちゃ良かった! 初手のパンチから分かってるわw 世の中...
おっかねえ
怪物だ…
どういう観点で星を付けたら良いのか分からない作品です。
倫理が通用しない、言葉も通じない、目的も分からないただただ怖い。病気…??後半になるにつれ、「え?は?何?は?は?」と理解ができない。うさぎさんとかピノキオとか、こういうことがあるのか。まじか…。
自分を見失わずに戦った先生に敬礼です。
それ以外の言葉が出てきません。
相変わらずマスコミとSNSは人の人生を容易に狂わせるんだなと感じました。(脚色なのか事実なのか!事実ですよね!?!)
誰も助けてくれない学校現場は見ていて辛かった。教育委員会も管理職も信じられない。お客様対応をし過ぎてはいけない。逃げ切りの世代、本当に良くない。今はいくらか改善されていると信じたいけれど、盗撮やわいせつの件が、この時期に重なっていて、信用がね……。
しかも夏って教員採用試験の時期ですよ。
子どもたちをしっかり教育するために先生になった人が報われる世界にならないといけない。
いじめや暴力が起きた時、保護者目線で見ると行き過ぎてしまうから、先生目線で見るべきなのでしょうか。「起きたこと」に目くじら立てず、警察や弁護士が介入して事実が整理されてから報道してくれ!!何も知らず批判だけする人間をこれ以上増やさないで欲しい。
綾野剛の泣きで劇場内の湿度がその都度高くなります。表情(感情)の切り替えと表現が上手すぎる。冒頭と本編の温度差がさすが綾野剛。
弁護士さんとの運命の出会いが泣けました。一筋の光とはこれのことだと。怪物との戦争に絶対勝つ気持ちと、絶対感情的にならないことが鉄則。ありがとう弁護士。(でも実際はこういった地獄を生きている人が居たなんて私は知らずに生きていたので本当に心苦しくなりました。)
湯川先生に振り回されていたはずの柴咲コウの虚無を見て背筋が何度凍ったか。ヤバい人が本当にヤバいので語彙力が無くなる。けど分かる。要求だけして後は白けてる人居る…。どうやって弁護士集団集めたのかなぁ…。
闘いの数だけ、司法は人を守る方法を積み重ねていくと、信じて良いのでしょうか。冤罪がテーマの映画(事実に基づく)が新たに生まれないことを願います。冤罪を吹っ掛けた罪ってどうなっていくんでしょう。
傷付いた記憶はずっと幻影を見せ続けるのでしょう。あれこそがPTSDじゃないかと感じます。
最後、処分は取り消されて喜びを噛み締めるシーンを観ましたが、モヤモヤが!消えない!
冤罪の作り方
事実に基づいた作品とのこと
いやモンペとかいうレベルではなく、被害?にあわれた先生はお気の毒というレベルを超えてますね。
柴咲コウの、瞬きしない能面のような演技すごいけど、怖い。夫役の人も、目ヂカラ怖い。
安定の小林薫さんが出てくるまでは、胸くそ悪い(言葉が悪くてごめんなさい)という、感想しかなかった。
やばい母親ができる背景…そんなに時間取ってないけど、短い時間で理解できる見せ方は監督の力量かな。
ここからは、映画でなく事件についてのことというか、漠然と思ったこと。
母親が複雑な育ちを抱えてこんな状況になった時、パートナーの父親まで冷静でいられなくなったのはなぜなのか?
それが1番の疑問。
学校は、気持ちいいくらい事勿れ主義に描かれていて、
マスコミも安定のバカ?
売れればいいという、何の矜持も持ち合わせていない
そして、集団ヒステリーのような市民
冤罪は、きっと簡単に作れるのてすね。
安定の綾野剛かな
冤罪は一部のマスメディアによって拡散される
福岡市で実際に起こった事件がベースの作品。(←ルポルタージュ未読)
この映画を鑑賞して思い出したことがあります。私が小学を卒業したのは、50年以上前ですが、卒業時の担任は女性のビンタ先生でした。我々児童が、悪いことをした時にビンタされましたし、廊下に立たされたりもしました。(←先生の言うことを聞かない、他の児童に迷惑をかける、女子のスカートめくりをするなど、我々児童が悪いのですが😅)それを体罰とは言っていなかった時代ですね。小学6年生にもなると性のこともわかってくるので、「○○先生は、今日はア○ネでイライラだからビンタされないように気をつけよう」といういい加減なことも男子児童間で言っていました。(○○先生ごめんなさい😓)今の時代、先生によるビンタも児童によるスカートめくりも完全にアウトですね😅。
また、モンスターペアレンツも登校拒否児童もいなかったと思います。余談が長くなってしまいました。
柴咲コウの演技が絶妙。無表情さが逆に怖いくらいです。綾野剛の先生役も当たりだと思います。苦悩に満ちた綾野剛の表情、演技がすばらしいかったです。彼を支える妻役の木村文乃も良かったです。光石研のこと無かれ主義の校長先生役もはまり役ですね。どこの組織にもいるでしょうね。綾野剛を弁護する小林薫にも拍手です。
物足りないなかったのは、柴咲コウと夫がモンスターペアレンツになってしまった経緯をもっと詳しく描写して欲しかったですが、実存の人なので配慮したかもしれませんね。映画の中での描写が精一杯だったかもしれません。
あと感じたことは、マスメディアのあり方です。現代はSNSが発達しているので誹謗中傷はもっと酷いでしょう。もうひとつ思い出したのが、松本サリン事件での被害者である河野義行さんに対する当時のマスメディアの報道の酷さ。裏付け確証のない段階での決めつけ報道、センセーショナルな見出しなど、報道のあり方は今もあまり変わってないと思います。また我々自身も誹謗中傷に加担しないように気をつけなければならないと思います。理不尽な誹謗中傷をすることは、人を傷つけるばかりではなく、ある意味冤罪に加担することになるかもしれません。
上半期の私的ベスト5に入る『でっちあげ』。もう一度観たい
主役への印象が、最初の30分とその後でこんなにガラリと変わるドラマも珍しい。
いや、TVのベタなサスペンスドラマでは有りがちかもしれないが、実話を元にした、しかも教師による児童へのいじめ(もはや虐待レベル)についての「日本初」と言われた裁判を元にしているからか、リアリティが半端ない。
まるで「再現ビデオ」のような陰湿なシーンが容赦なく続く導入は、子役のトラウマを心配してしまうほどであり、本当に胸糞が悪くなる。
鑑賞者はこうして例外なくその教師の所業に驚き、嫌悪し、演じる綾野剛という実在の俳優にすら、憎しみを抱いてしまうだろう。
そして、それに続く裁判シーンの罪状認否で教師が
「私は無罪です。すべて拓翔くんとそのお母さんの氷室律子さんのでっちあげです」
と供述するのを聞くに到って、鑑賞者の怒りは「この野郎、この期に及んで卑怯だ。素直に認めろ。絶対に赦せない」とマックスまで高まる。
・・・・・ところがその後一転して、薮下の優しく子ども好きな教師としての日常と、彼の妻(演:木村文乃)や一人息子との温かい家庭の様子が淡々と描かれて行くに連れ、鑑賞者は混乱し始める。
何なんだ、これは? この人物は二重人格のサイコパスなのか? そういうドラマか? 先ほどまでの悪辣な所業は悪夢だったとかいう設定か何かか?
・・・・・・・
無論、この落差は脚本と演出の巧みさによるものだが、何と言っても、まったくの別人に見えてしまうほどの綾野剛の演技力が、鬼のように突出しているということに尽きる。
そして不気味な、こちらこそサイコパスじゃないかと思える母親律子(演:柴咲コウ)、徹底的に権威と保身の権化である校長(演:光石研)、糾弾し社会正義の実現に酔う週刊誌記者(演:亀梨和也)のプレーヤーたちが、否応なく教師を絶望のどん底に叩き落とす。
550人もの大弁護団を擁した告発者の氷室家に対し、たった1人のベテラン弁護士、湯上谷(演:小林薫)が教師の弁護に立つ。ああ小林薫、また良い役をやってる(笑)。
この映画の演出のクォリティの高さは、鑑賞者の見立てを極限まで誤らせ、自分の理性と感情への信頼を揺るがせることにある。
それは同じように法廷ドラマだった『落下の解剖学』にも通じる。
鑑賞者は薮下の「殺人教師」ぶりを寸分違わず信じ込まされ、怒りに震えたと思ったら、それは母親律子だけが見ている異様な妄想に過ぎないようだ、と磁場が逆転してしまう。
そこで鑑賞者は自らの「思い込み」の誤りを突き付けられ、教師に抱いた嫌悪感の根源に差別とヘイトの存在を見てしまう。
だから、小林薫の弁護士と、夫・父を信じ抜く妻と息子の存在は、鑑賞者にとって免罪符のようにありがたい。
観ている方はついさっきまで週刊誌記者や記事を信じた世間と同じように教師を憎み、弾劾し、スクリーンを観ながら一緒になって心理的に集団リンチを加えていたからだ。
いやぁ、あれだけ教師がイジメていたシーンを最初に見せられれば、誰だってそう思ってしまいますよ。だってあれは、そもそも虚言癖のある子どもの嘘と母親の妄想と、それを拡大した週刊誌が生み出したものでしょう?
果たしてそうだろうか?
程度の差はあれ、私たちは日々似たような思い込みを無意識のうちにしていないだろうか。
週刊誌であろうとSNSであろうと「誰かが言っている」ことを自然に鵜呑みにして、わっしょいわっしょいと再生産していないか。
この作品が秀逸なのは、それを痛烈に投げつけてくるところにほかならない。
我が身に置き換えて恐怖する
予告から、「怪物」で描かれたような”立場の違いによる見え方の違い”を浮き彫りにするような展開を予想していましたが、全く違いました。タイトルどおり、まさに「でっちあげ」です。
ストーリーは、クラスの児童・氷室拓翔へひどい体罰を行ったと保護者・氷室律子に詰め寄られた小学校教師・薮下誠一が、その内容が事実と大きく異なるにもかかわらず、事態を穏便に済ませたい校長に促されるまま認めて謝罪してしまったことで、その後、週刊誌やテレビなどで大々的に報道され、世間からは大バッシングを受け、教育委員会からは懲戒処分を下され、律子からは550人の大弁護団を従えた民事訴訟を起こされる中、誠一は必死に無実を訴え、自身の潔白を証明しようとするというもの。
いやこれ怖すぎるでしょ!まったく身に覚えのないところで罪をでっちあげられ、自分の言い分は聞いてもらえず、またたくまに世の中のすべてが敵に回るなんて恐怖しかありません。しかも、これが実際に起きたという事実に驚愕します。
物語は最初から緊迫感漂う立ち上がりで、裁判シーンからそれぞれの供述をもとに真実を紐解こうとする展開です。冒頭こそ「怪物」に似ているとも思いましたが、しだいに明らかに異なる様相を呈していきます。”一つの事実も立場が違えば異なる捉え方になる”などという生やさしいものではありません。まったくの事実無根、いわば妄想ともとれる言いがかりなのですから、話が噛み合うはずなどないのです。
そして、真実を訴える誠一の言葉は圧殺され、事なかれ主義と責任の押し付けあいに終始する学校管理職、週刊誌のセンセーショナルな報道、話題に飛びついて過激な後追い報道をするテレビ局、それに踊らされて誹謗中傷を繰り広げる思考停止国民、事態収拾のために安易に処分を下す教育委員会、大した裏付けもなく訴訟に臨む大弁護団などが、彼を底なしの地獄へと突き落とします。誠一の心情を思うと激しい憤りを覚えます。と同時に、もし自分の身にこんなことが起きたらと思うと、とてつもない恐怖を感じます。
そもそも、ほとんどの人が先入観をもって物事を見ていることが、事態を歪めてしまうのではないかと思います。特に学校での出来事は、その不透明さがよからぬ憶測を生み、我が子を守りたい保護者の思いを上乗せして、より歪曲されて憎悪の感情を掻き立てているように思います。それが予想されるからこそ、管理職は早めの火消しに躍起になるのでしょう。
だからこそ、誤解を招かないように事実を精査することが大切です。しかしながら、目撃者不在、物的証拠なし、子どもの供述の曖昧さ、教師の供述の信憑性等のため、行き詰まることが多いように思います。それに、どんなに事実を積み上げられても、結局、人は信じたいものしか信じません。だから、自分に都合のよい事実が提示されるまで問い詰め、それをつなぎ合わせて理想のストーリーを作りあげるのでしょう。本作は、そんな人間の心理や社会の風潮に一石投じているように思います。
それにしても、氷室の家族、学校管理職、市教委、医師、マスコミは、あれだけのことをしておいて何の責任も罪も問われないのでしょうか。いくら誠一の処分が取り消されたとはいえ、奪われ傷つけられたものが大きすぎます。このままではあまりにも理不尽で、これで全て解決とは到底思えません。せめて、誠一と家族が平穏な日常を取り戻し、幸せに暮らしていることを願います。
主演は綾野剛さんで、裁判での供述に合わせた演じ分けがお見事です。脇を固めるのは、柴咲コウさん、亀梨和也さん、木村文乃さん、光石研さん、北村一輝さん、小林薫さん、小澤征悦さん、髙嶋政宏さんら。実力派俳優陣のおかげで、見ごたえある作品に仕上がっています。
「でっちあげ」感じたままのレビュー
原作読後に鑑賞。
事件の経緯、当時の教育・医療関係者の実情、マスコミの過熱報道等、福田ますみの原作を忠実に映画化した作品。綾野剛、柴咲コウは熱演、小林薫もベテランならではの名演を見せてくれる。
事件の真相を描いた映画としては、十分納得のいく作品であった。原作では、あまり語られていない教師の家庭での会話のやりとり等は映画ならではで好感を持てたが、肝心の裁判シーンがあまりにも淡々とハイライト的に描かれており残念で仕方がない。
子供の母親が、自分の人生そのものをでっちあげてきた事を弁護士に追求される場面、彼女の幼女体験に基づくものからと示唆する数ショットのみで済ませており、納得どころか全然もの足りない。この部分をもっと深く掘り下げて欲しいと思ったのは、私だけだろうか。
一人の人間の人生がめっちゃくちゃにされたのに誰一人として罪に問われない。何と不条理な事だろうか。そんな事を考えていて迎えたラストシーン、時がいくら経っても、あの親子の幻を見てしまう教師の表情から同情というより、やるせない虚しさだけを感じた。
圧巻の演技力!
オールドメディアを敵視する人に観てもらいたいし、SNSやYouTubeを信じてる人にはもっと観てもらいたい
なぜ、それを信じるのか?
綾野剛さんもおっしゃってたが、これもあくまで1つの視点からみた話しであって、真実という訳ではない。そこを履き違えると、映画の中で誹謗中傷していた輩となんら変わらなかなってしまう
エンターテイメントとして、綾野剛さんと柴咲コウさんの素晴らしい演技の応酬に圧倒される。
他の演者さんも素晴らしく、小林薫さんの安心感たるや…!そして、亀梨さんにでっちあげ週刊誌の記者をやらせる皮肉ね…
うん、とにかく俳優部がすごかった
奥さんとのやり取り、泣けたなぁ
エンディングには好き嫌いあるかと
っていうか綾野剛さん、居た?
居なかったよね?笑
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