「「第4の権力」の恐ろしさ」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 痛風oyajiさんの映画レビュー(感想・評価)
「第4の権力」の恐ろしさ
クリックして本文を読む
主人公の教師は「知らず知らず」とんでもないモンペ家族と出逢ってしまい、どこにでもいる自己保身上等の上司に冤罪をきせられ、特ダネになる事件をハイエナのように探す「正義のヒーロー・週刊○○」によって、社会的に抹殺される。
彼は、神がかりの演技派の原告とそれに群がる数百人の弁護団、マスコミが作った「殺人教師」というレッテルを信じる世論という強大な敵と、裁判という「戦争」を戦う。
この映画(実話が元)では主人公を信じ続ける家族、救世主の如く現れた弁護士に勇気づけられ、ほぼ負け戦だった戦いに勝利する。
もしあの弁護士が現れなければ、PTSDのいい加減な診断も、律子の戸籍も明らかにされず、敗訴して、もちろん復職などかなうはずもなかっただろう。
実際の教育現場では、裁判までは至らなくとも、救われなかった「薮下誠一」が数多くいるのではないか。
「正義のミカタ・週刊○○」は、後に教育委員会が彼の処分を取り消した事を報じたのだろうか?
マスコミは第4の権力と呼ばれて久しいが、その権力(影響力)に見合った品性・倫理性(断言する前に、少なくとも自身で裏取りをする、反対の意見も聞く)を求めるのは、無理な事なのか?
報道機関は企業(営利団体)の経済活動であることが理由なのか、間違った報道が免責(やりっぱなしで反省無し)されることが恐ろしい。
映画化するにあたっての脚色もある程度あったはずなので、原作を読むともっと深い内容がわかるのかもしれない。
コメントする