「この話にはね、現実感がないんですよ」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 みる子さんの映画レビュー(感想・評価)
この話にはね、現実感がないんですよ
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この小林薫演じる弁護士の言葉に膝を打った。SNSの洪水に溺れ、まともな感覚が失われがち。
綾野先生、救世主にもっと感動してと画面に呼びかけるも、今回の綾野剛はものすごく気が弱い。校長と教頭の情けなさは誇張されているのだろうが、こういう人は多いのか。世間のバッシングに疲れ果てて反応が薄い。大丈夫?
映画メインビジュアルの綾野剛の表情。これは狂気か、絶望か。どちらともつかない。ネタバレを避けたうまい表情だ。
監督さんの名前から暴力が多いなら嫌だなと思ったが、そうでもなく、途中、腑に落ちてからは安心するとともに現代に生きる難しさに目眩がしそうになった。大人も子どもも病んでいる。
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