「観ると心臓が痛くなります」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 みちくささんの映画レビュー(感想・評価)
観ると心臓が痛くなります
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「怒り」の描写が恐ろしい作品でした。
役者さんの演技力と演出が相まって、「感情を爆発させる怒り」が本当に怖かった…。
しかもこの作品、ずっ〜と誰かが怒ってるんです。
その怒りが登場人物を貫通して、スクリーンの前の視聴者に向けられ続けるので、私は恐怖で心拍が上がりっぱなしでした笑
大逆転劇や勧善懲悪などの痛快感は皆無で、数少ない反撃シーンも地味に演出されています。ずっと怒りを向けられて、追い詰められて、最後の最後に小さな救い(それも本来は当然のもの)があるだけ。
状況説明も最小限なので、辛いシーンが延々と続きます。
理不尽に晒され続けた先生の苦しみを、わたしたちが追体験するような作品と感じました。
すごい映画ですが、そんじょそこらのホラーより心臓に悪いです。
「ぜひ観てほしい」という気持ちと「心臓に悪いから観るの止めておけ!」という気持ちがせめぎ合う、そんな作品でした。
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