「実話ベースでありながら、現代の私刑社会に対する悲痛な叫び」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 サイレンスさんの映画レビュー(感想・評価)
実話ベースでありながら、現代の私刑社会に対する悲痛な叫び
監督が三池崇史さんなので
結構えげつない展開もあるかと勘ぐったが
さすがに実話ベースの作品なので
めちゃくちゃ忠実に作られていた。
ベースとなった事件は調べれば出てくるので
この映画を鑑賞したあとにぜひ見てもらいたい所。
それでも供述パートで見せる演出は
見ているだけでも反吐が出るくらい見てられない。
それというのも
とにかくキャスト全員の演技力が高いので
ムナクソ悪いシーンは本当にムカムカするぐらい
おもいっきりムナクソ悪い。
特筆すべきはやはり綾野剛と柴咲コウで、
感加害シーンを見て嫌悪感が芽生えたかと思えば
被害シーンで一気に同情する。
あまりに演技がうますぎる。
マスコミなどによって
面白おかしく書かれた情報を盲信し、
誰かを世間が一斉につるし上げるという現状は
20年前と何一つ変わっていない。
むしろ今はSNSという文化が広まったことで
あの頃よりも正義という名の私刑は
タチが悪くなっている。
最後の意見陳述は
そんな世の中への皮肉なのかもしれない。
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