「現代の起こりえる狂気」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 hakkaさんの映画レビュー(感想・評価)
現代の起こりえる狂気
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綾野剛好きの友達を誘って試写会へ。
原作を漫画で少し読んだだけだったのですが、冒頭から引き込まれ、飲み物をラックに置くことなく気づけば30分以上経ってました(友達も)。
立ち位置を変えるだけでこんなにも表現が違うのか
同じことを言ってるのに、受け取り方でこうも書き換えられるのか
綾野剛の悪意を込めた演技も素晴らしいし、被害者となった演技もまた秀逸。
柴崎コウも、ウソが露見して感情が「スンッ」と消えた演技がうますぎる。
たくともまた現代の毒親、モンペの被害者だなと思わされる。
周りから囲い込むようなでっち上げの話に、最後までひきこまれました。
冤罪というものがどれだけ疲弊するのか
自分が損をしないために嘘に嘘を重ねて、どれが真実かどれが噓か本人も分からなくなってきてしまう。
小林薫の演技も素晴らしい。
小料理屋でなんでも作ってるだけじゃないですね(笑)
薮下先生がPTSDで訴えてもおかしくない案件なのに、性格の優しさもありもうこの件に関わりたくないと思ってきたのか…
法定のシーンがリアリティあるかないかなんてどうでもいいんです。
それ言うなら、新年度最初の教室の後ろに既に掲示物があるのも疑問になってくるし。
見て欲しい、感じて欲しいのは、真実は少数派だと本当に届きにくい
冤罪はいろんな人が作り上げてしまっている罪だなと
とにかく、いろんな人に見てもらいたい作品だと思いました。
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