「Occultic;Three」私たちのオカルティックサマー uzさんの映画レビュー(感想・評価)
Occultic;Three
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タイトルや予告でもう少し青春映画寄りのホラーかと思ってたが、一番ハンパな塩梅だったかも。
入りのテンポが良く、キャラも漫画的で分かり易い。
前田部長が面白くて5分間のモノローグなど色々やらせたら、彼の映画になってしまったため諸々カットとか。笑
千尋もツインテ縦ロールにお嬢様口調、巫女と属性盛り盛りで、部長に負けずキャラが濃い。
夏希の親すら出てこない(生きてるよね?)ため、相関はかなりシンプルだった。
話は姉探しがメインなのだけど、あ、死亡は誰も疑ってないのね。
なんで真っ先に目撃された時間にプールに行かないのかとか、今さら日記が出てくるかとか、色々雑ではある。
別に水泳部である必要もないし、体育ではみんな入るハズなのに、何故姉だけ連れてかれたのか。
最後に助かった理由も分かるような分からんような…
会話劇は楽しいし、ホラー演出も意外としっかりしてる。
だが冒頭にも書いた通り、両輪のバランスが取れ過ぎてたのが逆に作品の色を薄くしていて勿体ない。
主人公姉妹は可愛い(姉の衣装がほぼ浴衣とスク水なのは誰の趣味だ。笑)。
能面+スク水というビジュアルは新しく、ちょっとシュールで面白かった。(面は綺麗すぎたが)
アングルも飽きさせないよう工夫が見られる。
クライマックスの水と照明の使い方はセンスを感じて雰囲気もバッチリ。
学生の卒業制作で、63分の作品と考えたら頑張っていたとは思う。
ただ、これだけ出来たのなら脚本面でもう一歩なにかがほしかったなぁ。
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