邪教団地 嗤う隣人たちのレビュー・感想・評価
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団地の住民がカルトの色に染まっていく・・・
予想してたのとは違ったけど、なかなか面白かった。韓国の住宅事情とか分かっていれば、もっと楽しめたんじゃないかな。
団地の住民が次から次へとカルト教団に染まっていく中、母親まで入信してしまう。やりきれない思いを抱えていたが、やがて姪にまで危険が及んでいく・・・
【ネタバレ】
カルト、カルトというけれど、その異常さが見えて来なかった。確かに入信に際しては、策を凝らした強引な部分も感じたが、活動におかしな部分があったかな?入信者が清々しい感じでいる印象しかなかった。むしろ、教団を敵視する主人公の行動の方が、常軌を逸しているように見えた。
ただ、クライマックスになって、やっと幼児を生贄にするようなオカルトチックな展開が見えてきて、異常さを感じられた。
でも、ラストで子供が生きていることも分かったので、結局、単なるインチキ教団だったと自分は理解している。
最終的には、息子を殺されたと思った母親の狂気で幕を閉じる話だった。
余談ですが、精神病院の先生は変わった人が多いってのを聞いたことがあります。周りがおかしな人ばかりだと、普通でいる自分がおかしくなったように感じるらしいとのことです。
本作品を見ていて思ったのは、やっぱりこれかな。団地の住人が次々と信者になるなか、カルト教団に入っていないことで変なふうに見られ、疎外感を感じる。入信していない自分がおかしいのか?これって恐怖ですよね。正しいと思っている事を間違いだと感じてしまう。
でも、本作品のカルト教団が、それほどおかしな集団に見えなかったから、この疎外感にそれほど恐怖を感じられなかったのが残念でした。
最後に、何事もなかったかのように、普通の生活に戻った団地の住民たちも、怖いって言えば怖いかな。
これは面白い。
皆ひたすら利己主義。
英題のunrighteousとは邪な、という意味。しかしながら僕には邪な人は僅かで大半が利己主義の人たちに見えた。馬鹿なのでカルト宗教にハマるのか、ハマったので馬鹿になるのかはわからないが、いくらなんでも団地の過半数が同じカルト宗教にハマるというのはリアリティーが無い。怖さがかけらもないホラーで、子供を除く登場人物の大半が利己主義で吐き気がする。短いのは有難い。
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