「ウナの悲しみはいかばかりか」突然、君がいなくなって ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ウナの悲しみはいかばかりか
ウナは恋人ディッデイを事故で亡くし、
ディッデイの友だちとディッデイのもうひとりの恋人
クララと追悼する、わずか1日半くらいの話だ。
ウナよりも、クララや他の友だちは中学から
ディッデイとつるんでいたため、クララより思い出が
多いことがわかる。写真をみんなで見たり。
だから、ウナは知らないディッデイがいて、
そこもウナの淋しさ・悲しみに追い討ちをかけていると感じた。
ウナとディッデイの愛情の度合いがわかるオープニング、
それから事故、徐々にわかるディッデイの死、
その事実を受け止めざるを得ないウナの心の変遷は
ウナの表情やしぐさの演技でいやというほど
悲しさが伝わる素晴らしい演技だ。
ウナのお父さんとのやりとりが微笑ましく、
ここが救いでもある。
でも、ウナとクララが同じ思いを抱いたディッデイ
を介して、徐々に関係性が変わっていくところが
見どころだと思う。それは友情なのか愛情なのかは
わからないが。
それにしてもディッデイは二股をかけているわけだから、
そこは褒められたもんじゃない。とは思う。
アイスランドの若者は男女関係なくハグしたり
頭をくっつけたりのコミュニケーションで
思いを伝えあうのだな。
日本とは全く異なる文化にも触れられてよかった。
映像の質感もすごく美しく堪能できた。
コメントする