秘顔 ひがんのレビュー・感想・評価
全22件中、21~22件目を表示
悲しき性(さが)、悲しき性(せい)
指揮者のソンジンの婚約者スヨンがビデオレターを残して失踪した。後釜の演奏者にミジュが選ばれた。婚約者を待つソンジンだが、ミジュの魅力に負けて、いけない関係となる。
徐々に過去の出来事が語られ全貌が明らかになる。
この映画は「変な家」である。
前の持ち主から部屋については分かるし、防空壕なる単語も出るが、現在住むソンジンは何も思わないのか?明らかのおかしいスペースがあるし、中を確認しないのか?
音楽家ということで異常に防音防振動対策されている家なのかとも思ったが、その記述もない。
映画では鏡越しの両者の言葉が分かるが、中のスヨンからは聞こえていたのかも分からない。
ソンジンが事実を知り、スヨン救出となったが、その後の生活からソンジンはミジュのその後を知らないように思える。ソンジンは事実を知った直後もその後も、何も行動ををしない。
鏡越しの見つめあう、いや 見つめあっていないスヨンとミジュ。
覗き見をする、いや 覗き見させられているスヨン。
憎悪、愛憎。
ミジュが本当に望んでいた姿がそこにあるのかもしれない。
韓国映画の自家薬籠中の物
お金持ちのお嬢さんで、新進指揮者の婚約者でもあった女性が謎のメッセージを残して突然失踪した。一体何があったのか?
二転三転するミステリーがコッテリしたスケベー描写と共に描かれるのですが、その相性の良いこと。これも現在の韓国映画の面目躍如と言ってよいでしょう。突っ込み所など全く気に止める風もなく一気に描き切ります。こんな密室低予算コッテリ・スケベ映画は日本の得意芸でもあった筈なのに、今やすっかり韓国に置いていかれてるんだなぁ。
全22件中、21~22件目を表示

