「スリリングな、にしおかすみこサン国実百合さんと刺身のツマにソン・スンホン。」秘顔 ひがん なかじwithみゆさんの映画レビュー(感想・評価)
スリリングな、にしおかすみこサン国実百合さんと刺身のツマにソン・スンホン。
ソン・スンホンと監督キム・デウ『情愛中毒』コンビの新作。
といったら観に行きますよ。
ソン・スンホンの『情愛中毒』4回位観ました。
色気もフェロモンも凄くて、哀しみも染みました。
(まあ、ただの不倫映画ですが。)
「秘顔-ひがん-」はソン・スンホン主演、ではあるが、
なんだか、にしおかすみこサンとノーメイクの国実百合さん(売れなくてすぐに消えたアイドル)のコントを観ているみたいな気分になった。
観たいのはソン・スンホンである。
中盤から不安状態の演技でソン・スンホンさんの目が、
桜田淳子さんのように左右の大きさが違い不安定になり、
こんな演技もできます状態に以後の展開に期待もしたが、
にしおかすみこサンと国実百合さんには敵いませんでしたね。
ソン・スンホンさんは、刺身のツマでした。
(もっとカッコいいソン・スンホンを観たかったよ。)
今から15年前、まだマッチングアプリもない時代。
僕は手相鑑定士をしていて、ある女性から結婚の相談を受けた。
女性の年頃は30才前、といったところに見えた。
「私、結婚できますか?」と言いながら差し出す掌は、
恋愛線(結婚線)が二十代はじめに1本だけ。
しかも同性愛傾向ありの線もある。
男性のイメージを訊くと
「親父とアニキがパンイチでいる家で育ったので男は友だちって感じ」との答え。
女の子、可愛い子とか気になる娘とかのイメージは?
と続けると、モジモジしながら
「何を話そうかってアガってしまう」と俯いた。
掌の線の説明をして、
世間体で結婚しなければならないのなら、友情結婚のような感じをイメージしていくと具体化するかもしれない、
今の手相では結婚の可能性は全く視えない
と伝える。
僕は他人であるゲイやレズビアンが隠して異性愛結婚をしても仕方ない、とは理解している(自分自身は選ばないが)。
ただ「秘顔-ひがん-」のような人間(レズ)の強欲を観ると、モヤモヤする。
レズ物ってなんかモヤモヤしてサッパリしないよね。
映画としてはスリリングで最後まで面白かった。