キムズビデオのレビュー・感想・評価
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伝説のビデオ店
これ本当に脚色ナシのドキュメンタリー?
狂気じみた映画愛からくる突拍子もない行動やイタリア人の尋常じゃない寛容さ(というか興味のなさ?)などに驚かされる。
物語としては本当にドラマティックで、ルパン並みの大胆さでマフィアが絡むイタリアの島から大量の「お宝」を盗み出し、ブラックジャックの様に結果として後から両者が良いように丸く収まるという出来過ぎなくらい痛快なストーリー。
オーナーだったキム氏は如何にもって感じの韓国系移民だけど、失礼ながら映画好き特有のオタクっぽさを全く感じさせず、風貌や佇まいはビジネスマンの様で興味深かった。
90年代は自宅の近所にも著作権ガン無視の海賊版や販売しているはずがない映像が収まってるVHSが普通にレンタルするお店があり個人的にはホントに良い時代だったが、新生キムズビデオは現代でもその存在意義を見出す事ができるのだろうか。
あっという間に駆け抜けた87分間!
え?なに??
え?ホント??
どうして?え?え?
ってなってるうちに
最後のおゎぁぁぁぁぁあーに到達してたw
なんぢゃそりゃww
映画が好きな人なら見ておいて損はない作品。
これを観たときほど『もっといっぱいホラー観ておけば楽しめただろうに!!』と後悔することはないと思えるほど、過去作いっぱい登場☝️ほとんどが観たことない作品でした💦←そりゃ仕方ないわな。やっぱり“映画における印象的な名場面”って圧倒的にホラー作品に多いのねー(シミジミ)
あまりにモキュメンタリー仕立てのぶっ飛んだ話だったからつい映画のラストが本当なのか検証しちゃったわよ!ネタバレ回避のためにリンクは貼らないけど正真正銘のガチでした💜事実は小説よりも奇なり。
#ホラー好きに観てほしいオマージュフル作品 #ドキュメンタリー作品
面白いとはいえ・・・
ビデオの魅力を知っている自分にとって、非常に興味深い作品でした。巨大レンタル店への畏敬、発見発掘する喜び─一日中入り浸り・・・見るのが目的なのか選ぶのが目的なのか・・・延滞して見ずに返すなんてざら・・・そんな記憶が蘇りました。
大切だったものを大事に思うことは至極当然だと思うのですが、いくら思い入れがある、希少価値が─といわれてもビデオなどが遺産とするのはちょっと・・・しかも、海賊版やその複製品すら含まれているのに─。映像作品は価値あるものと思えますが、パッケージそのものを永遠になどとは思えないのですが、まぁそれは人それぞれの価値観の違いがあると思うので─。
その思い入れを奪還しようと奔走する映像は、ビデオを知る知らない関係なく、かなり面白いのでは。キムズビデオの取引に隠されたウラの話も結構興味深い。一方的な目線であるとはいえ、リスペクトの無さ、無礼な態度、単なる道具等々、めっちゃムカつきます。だからといって犯罪はダメだと思うのですけど、爽快でした。半ばその危ない行為を肯定するような作りにしなければならなかったとは思うのですけどねー。とはいえ、何気に取材や撮影は相当の勇気が必要だったのではと察せられます。所々でかなりドキドキさせられましたし─。
解決したような微妙な落ち着き方もまた・・・恥の上塗りというところもあってちょっと笑えましたが・・・その未来は決して明るくはないなぁなんて思ってしまいました。
でも、色々とその想像力と行動力には脱帽です。
キムズビデオ、その運命より魅力が観たかった
うっひょー、山のようなVHSビデオwww やっぱ物理の力よw ミニ...
刺さる人には刺さる それでいいでしょう
面白かった。編集もテキパキとしていて。ニューヨークにある伝説的なレンタルビデオショップ。その店舗内の映像が出てきた時、東京にも似たようなところがあったな、といろいろ思い出す。VHSテープはそれだけでも青春だ。モンタージュされて出てくる見たことも聞いたこともない映画のリスト、映画ってほんとうに世界中に転がってる見果てることのない人たちの残した夢の産物(残骸)なんだな、と思った。
そしてこの懐かしいレンタルビデオ屋は当然なくなってるのだけど、そのビデオを残そうという動きがあって、それが一度着地する。しかもイタリアのあのゴッドファーザーの地元シチリアのサレーミに保管されるという。そんな都合のいい話があるのかと思ってそこを追跡してみると、、ということなのだけど、そこはイタリア人らしいアバウトさで放置され、見るに見かねてそれを奪還しようというシネフィルならぬビデフィルたちの冒険。キム社長もうさんくさいが金持ちはだいたいうさんくさい。この辺の適当な資本家側とマニアックな現場の人たちの差は世界中どこでも同じ。自分たちの行動をだいたい映画作品になぞらえてしまうのもシネフィル的で微笑ましい。うらやましいのはそれらの映像をドーンとはめ込めているところ。せっかくなので引用されている映画の作品名も翻訳したらいいのに。ラストの奪還作戦に出てくるイタリアの仮面文化にあわせて、伝説の映画人たちのお面も微笑ましい。なんかホドロフスキーのリアリティのダンスを思い出した。
よくよく考えたら映画好きでもなければVHSなんかもゴミでしかなく、このドキュメンタリーもシネフィルでなければなんでもない話なのだけど、そこからみたら「たまらないもの」なんだよな。映画館に置かれてた80年代の洋画のVHSテープの箱を見て、もう二度とショップでパッケージの背表紙を見ながらまだ見ぬ映画を持って帰るかどうするか想像する時間はやってこないんだな、と、かつてそれに費やした時間を思った。そのほとんどが自分の青春だった。
タイトルなし
この作品に全力を捧げた愛すべき変態たちが報われる、そんな世の中であって欲しいと感じる。
驚愕のビデオ里帰り計画
かつてニューヨークにあった伝説のレンタルビデオショップ「キムズビデオ」を巡るドキュメンタリーでした。名作・珍作・海賊版を織り交ぜて5万5千本ものビデオを所蔵し、25万人の会員を抱えていた「キムズビデオ」でしたが、時代の流れには抗えず2008年に閉店。本作は、その膨大なコレクションが何処へ行ったのかを探すお話でした。
調べていくとイタリア・シチリア島に移設されていたことが分かり現地に飛ぶと、ビデオは現存したものの保管状態は劣悪。しかも一般に公開されることを条件に移管されたはずが、地元の政治も絡んで非公開の状態になっていることが分かりました。そのため監督はこれをニューヨークに里帰りさせることを思いつき、計画を実行するのでした。
そして本作の肝は全編に渡って挿入される数々の名作。流れに沿いつつ随所に過去作品が使われていて、この編集だけでも一見の価値がありました。
ただビデオをニューヨークに里帰りさせる方法は、映画撮影を装ったとは言え泥棒まがい。チラシには「この物語はフィクションではありません」と明記されているので、これを信ずるならば、よくまあ国際問題になることもなく丸く収めたものだと驚きました。というか、あまりにリアリティが欠如していて、モキュメンタリーを疑いたくなるほど劇的な流れではありました。
そんな訳で、本作の評価は★4.0とします。
創作入り混じり
他人事ではない
大量のビデオカセット(β、VHS)、レーザーディスク、DVD、HD-DVD、Blu-rayを保有し、ハイビジョンLDとHD-DVD以外は、まだ再生可能という環境を持つ立場とすると、他人ごとではない映画です。
テレビの映画番組を録画したテープの中には、例えば渡辺徹・大場久美子吹き替えの「スターウォーズ」や、レーザーディスクだと、MGMのライオンが出てくる「ニュー・シネマパラダイス」、ヒッチコック本人が自身の特徴ある演出について語るテレビ番組等、やはり現状ではBlu-rayも配信もないものが多数あります。ボチボチ個人的にデータ化はしていますが、何かのキッカケでデータが消えてしまったら、ということも考えてしまいます。
映画は元々映画館で見終わった後、それをコレクションするなんていうものではなかったのに、ビデオカセットやレーザーディスクによって、物理的に保有することができるようになったのが、私のような、またこの映画の監督のような、不幸な人を生み出してしまったのでしょう。
この映画は、フィクションなのか、ノンフィクションなのかと混乱するところがありますが、それは正直に全部見せたら、あまりにも真面目過ぎてつまらないからのようです。見せても面白くない部分は割愛して、面白い部分だけを面白く見せてくれているらしいです。
情報量が多いし、変なところも多いので、1回だけでは把握しづらい感じのためか、映画館では映画本編のVHSが本数限定で売っています。まだ再生できる人は、買って家で見直すのがいいかも知れません。私は買いました。
我が家のコレクションも、キムズビデオ向きのものが多いのではないかと思います。キムズビデオで引き取ってもらえないでしょうかね?
映画の神と恋愛
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