「華のある役者がほぼいないがとても良い作品」ブルーボーイ事件 邦画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
華のある役者がほぼいないがとても良い作品
実際にあったことを基に作られた作品のようで今の価値観だからこそできる作品なのかなと思いました。
私が子供の頃はまだジェンダーなどという言葉はなくオカマ、ホモなどと言われてバカにされる対象でしたね。今でも私もオカマと普通に使ってしまいます。ま、そういう時代と価値観で育ってきたのでこの作品は見る年代によって捉え方は違うかもです。この作品の時代背景は私が生まれるよりもさらに昔の話なので錦戸くんが最初えらい酷い正論ぶちかまして当事者たちを傷つけて結果的に死人が出てしまうのですが、あの頃の価値観で考えたら異常者として見てしまうのが普通だったかと思います。なんならここ10年くらい前まではそういった価値観はまだ残っていたと思います。おねえキャラをバカにして面白がる風潮がありましたもんね。
やはりそういった意味では今の時代はそういう方々には生きやすい時代になったかと思います。
ストーリー自体もとてもよくできており、演者さんたちの演技も素晴らしいです。
特に主演の方や塚地風のオカマの男性、あとはお店で働く3人のうちのボーイッシュじゃない2人のオカマの方々もめっちゃ上手でした。
あと、見終えるまで誰かわかりませんでしたが中村中さん。あのキャラもめっちゃ良かったですね。ハマり役でした。最初嫌なやつなのかと思ってたら本当はちゃんと思ってくれていたからこそあの感じだったんだなーと。
あとは渋川さんは最近は夜明けのすべてやミーツザ・ワールドなどで優しいおじさんの役で出ていたイメージがあったので、今回も心優しいマスターかと思いきや終盤で「えー今回そっち系なの?」と残念でした(笑)
正直、錦戸くんと主役の方の夫役、渋川さん以外は知らない人ばかりで正直、華のある今をときめく役者さんが出ていないけれどこういった事実があったことを知るには必要な作品かなと思いますし、より多くの方に見てほしい素晴らしい作品だなと思います。オススメです!
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