「無難な作りですが、すみっコぐらしはこれで良いのだと思いました」映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ すぬぬさんの映画レビュー(感想・評価)
無難な作りですが、すみっコぐらしはこれで良いのだと思いました
今作はこれが本来のすみっコぐらしと言った演出でした。
1作目から3作目までの良い点や反省をいかし、やっと本来のすみっコらしい作品になった気がします。
では面白いのかと言えば…そこまでではない普通に上手くまとめた感じ。
あくまでも、すみっコぐらしらしい、です。
いまだに言ってる人がいますが、すみっコぐらしは本来泣かせる内容にする必要の無い作品でした。
しかし1作目でやらかしてしまい、すみっコぐらしは感動と涙を誘うアニメと誤解を生み、それ以降は泣けるかどうかに注目が集まる流れになりました。
今作や3作目の評価で、すみっコぐらしは泣けると聞いて観たけどそうでもなかったとか、1作目は泣けて感動したけど今回はいまいちなどのコメントを見ると切なくなります。
もちろん、すみっコぐらしの映画に期待するものは人それぞれ違います。
確かにすみっコ達の境遇も明るいものではないですが、それを引きずる内容の作品でもないです。
その泣かせるアニメの流れを払拭しようと作られた3作目は何故か監督が楽しい作品にしたと言いながらも、現実社会の実態を投影してしまい、逆に子供は少し怖がりブルーカラーの大人は現実世界に引き戻されるモヤモヤしたストーリーに。
そして今回の4作目は、競いあわない、切ない気持ちにさせない、すみっコ達を危険な目にも怖い目にもあわない、号泣させるほど悲しい展開にもならない、みんなで助け合い協力する、ナレーションもでしゃばらない、そんなあたり触り無い無難なストーリーになりました。
そして今まで、すみっコの誰かにスポットを当てていたのがゲストキャラをメインにしてすみっコ達の扱いを平等にしました。
すみっコ5人全員を平等に扱い、メインはゲストの王子とおつきの子を中心に。
冒険物な内容ですが、映画自体の作りは冒険しない無難な作りになりました。
本来のすみっコらしい演出で安心して観られるのですが、正直面白い!といった感じではないです、もちろんつまらなくもないです。
色々と気を使いすぎたのでしょうか?良いけど物足りないです。
あと、せっかくおまつりのシーンもあるのだからワンシーン程度にせず、もっと色々なすみっコ達を登場させて踊ったり遊んだり騒いでほしかったです。
今回はすみっコ達の出番も過去作と比べて1番少なく、王子とおつきの子に時間を使いすぎています。その点は残念です。
一番すみっコらしい子供向けな感じの内容なのですが、だからと言ってもうちょっと演出は頑張ってほしかったです。
あと、ラストもどうにかならなかったのか。
あれでは宝石集めた意味が...
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