「女王の教室」中山教頭の人生テスト uzさんの映画レビュー(感想・評価)
女王の教室
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ここ何年かで、名バイプレイヤーを主役に据えた作品が増えてきた印象。
光石研の『逃げきれた夢』とか、直近だと北村有起哉の『逆火』とか、で、本作は渋川清彦。
序盤は全体のキャラ紹介をしながら黒川先生のヤバさを見せていく。
「このキッカケで?」という出来事から黒川先生が来なくなり、やっと中山先生が担任を受け持つのだけど…
黒川がいなくなった途端に軽く学級崩壊してません?
その後も色々な問題が起こっていくのだけど、生徒も先生も親も、まともな人の方が少ない。
中山も人はいいのかもしれないが無能で、体育館のブッキング問題は合唱にステージ使ってもらえば済むよね。
中盤でいきなり空気が変わり、いくつかの出来事が繋がって「愛里沙ヤベェ」ってなるのだけど、それでお終い?
クラスの諸問題や原因が見えてきたのに対処ナシ??
提示された家庭問題やイジメ問題は何も解決してないし、娘との関係も中途半端。
奥さんの幻覚も必要性を感じないし、中山は試験で唐突にカンニング。
私腹を肥やしたワケではないとはいえ、横領した鷹森校長があんな清々しい描写なのも違和感。
その横領の摘発に黒川が噛んでましたと言われても…
終業式前日の中山のスピーチは、生徒からしたらポカーンでしかないのに愛里沙は何かを察した様子?
生徒含めキャラはいいし、問題や事件の描き方も上手いんだけど、詰め込んだ末に大半が放り投げ。
最後の“校長先生の話”にしてもそうだし、でもやったらやったでダレたよなぁ。
校長を目指す理由の変化もなんか腑に落ちないし、的を絞るか連ドラの尺でやるべき内容じゃないかな。
で、結局プロテインシェイカーは何だったん?
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