「話は在り来たり、アクションは痛快、爽快」バレリーナ The World of John Wick ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
話は在り来たり、アクションは痛快、爽快
ストーリーは在り来たりですが、とにかく尺の割り振りが微妙です。
まず少女時代から本題までに入るまでが長い。少女時代に父を殺された話なんか回想程度で軽く流すか、ナレーションで十分。訓練はダイジェストなのに、現場に出てから2ヶ月間の姿も長い。
イヴというキキモーラがちゃんと一人前になりましたがわかれば十分です。
ストーリー展開のバランスが良くないと思います。
一応、「ジョン・ウィック」シリーズのスピンオフなのだからと、終盤で彼を登場されますが、これも微妙な登場です。
彼の登場シーンが多ければファンが喜ぶのでしょうが、それならもっと意味のある登場として、殺し方の一つでも教えてやれば効果があると思います。
やはり女性が主人公ということで、ジョン・ウィックとはまた違ったガンフーだけではなく、とにかく近くにある花瓶やガラスのコップ、フライパンにハンマーにとなりふり構わないアクションや脚で首を絞めながら頭をボッコボコに殴ったり、相手の脚を蹴りまくって倒すなど生々しくアクション満載です。
厨房でのバトルがありますが、包丁を避けたり、銃を落とした上に皿をぶちまけられたことで、二人が皿の中をひたすらかき分けるという往年のジャッキー・チェン映画アクションとなります。さらにエスカレートとして火炎放射器で相手を一掃するシーンとなります。しかも敵も火炎放射器で防戦することで、怪獣ばりの放射熱線バトルを繰り広げます。しかも敵が自分の脚に敢えて火をつけて攻撃をしだしたんですが、その後の構図も、むちゃくちゃだけど見ごたえありです。
猛暑の中、つべこべ言わずスカッとするアクション映画としてはお薦めです。
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