「フィクションだよね?」カウントダウン かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
フィクションだよね?
冒頭で「この映画はフィクションです」と出ていたが、エンドロールでそれぞれの「その後」が実話風にあって、一瞬実話だっけ?と思った。登場人物のその後は軽く教えてほしいので良いんですが。
廃棄物処理に関して、業者と公権力との癒着も含めてありそうな話で、現実では表に出ないだけの類似災害が結構ありそうで恐ろしい。
義兄弟間の確執、父娘間の行き違いのホームドラマと隊員同士の人間模様と、10年前の彼らの運命を変えた大事故も描きつつ、さらにこれでもかと起こるアクシデントの数々、盛りだくさんで長いです。
消防隊員が廃棄物集積所の有毒物質モレモレ必至の火災でマスク着けないで活動する、高放射線濃度の場所で防護服着てないってあるのか。
時間勝負の場面 で、たびたび長々と会話していて、そんな悠長ことしてる場合じゃなかろうと思いました。
そして、コンクリートのビルを爆破して被せても、隙間があるから封じられないのでは?
義弟は生き延びてほしかった。誰かが自ら命を捨てて多くを救うような展開は好きではないです。全員が生き延びるような話にできないのかな。
アンディ・ラウはやっぱり素敵、一歳違いの「パディントン」のアントニオ・バンデラスに18歳の娘がいる設定がなんか無理を感じましたが、アンディだと娘が18歳でも違和感ありません。
ツッコミどころ多々ですが、見ごたえあるディザスター・ムービーでした。ヴィランが分かりやすくいかにもな憎たらしさ、悪は暴かれ奮闘した博士も家族の絆を取り戻した。博士は懲役食らっても懲役覚悟で巨悪を暴露したヒーローだからノーダメージでしょう。叙勲は無理でしょうが大勢の市民が出所を出迎えるくらいあっても良かった。
福島の原発事故当時、「トモダチ作戦」とか言って米軍ヘリが爆発した原発建屋の上空から水かけていたが、行かされた兵士は無事だったのでしょうか。あり得ない作戦だと思う。
こういうエンタメなディザスタームービーでは、主役級のキャラが犠牲になるのはどうかなと思いますね‼️ちゃんと生き残って、恋人である女性長官と幸せになるハッピーエンドであって欲しかったですね‼️
かばこさんもおっしゃってる通り、放射線現場を消防服だけで歩いたり、コンクリートの瓦礫で放射線物質を封じ込めたり、ちょっとリアリティがなさすぎて、現場で誰も意見しなかったのかと思ってしまいますね‼️まぁ昔から香港映画はそうですけど‼️