劇場公開日 2025年5月2日

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「手に汗握る絶体絶命のシーンが満載の香港のパニック映画。 本年度ベスト!」カウントダウン イゲさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0手に汗握る絶体絶命のシーンが満載の香港のパニック映画。 本年度ベスト!

2025年5月9日
PCから投稿

実話に基づいているかの様な錯覚に陥る災害を彷彿とさせる作風!
開始早々から緊張感がMAXまで跳ね上がってしまった(汗)

廃棄処理施設に不法投棄されたセシウムが原因で発生した未曽有の災害を描いたストーリー。

大火災に加えセシウムによる放射能汚染。
さらには近づく台風といった負の連鎖が容赦なく襲いかかる展開!
しかも、セシウムが水に濡れると大量の放射能を放出するという最悪の設定。
事態の深刻さに拍車をかけていた感じだった。

次々と巻き起こる大爆発の迫力は圧巻!
映像の合成感は否めないけど、それを差し引いてもスケール感と緊迫感にグイグイと引き込まれた。

この未曾有の災害を終息させるため、環境汚染問題の専門家であるファンと消防部隊が命がけで奔走する姿が見所。

ファンと消防士キットの関係など、困難な状況下で生まれる人間ドラマも大きな見所だった感じ。

渡辺謙さん主演のフクシマの原発事故を描いた作品を彷彿とさせる重厚なテーマ性も感じられた。

政府関係者の女性、セシリアが自身の立場を守ろうとファンと対立する一方、彼女の秘書がファンに協力していく姿が印象的。
保身に走っていたセシリアの心境が徐々に変化していく様子も物語に深みを与えていた感じで良かった。

予想を裏切る登場人物たちの相次ぐ死が衝撃的。
自分の命を顧みず、人々のために行動する消防士たちの姿には、涙腺が緩みっぱなし。

放射能を浴びながら仲間を救助するシーンやセシウムを必死に探す姿など、自己犠牲の精神で任務を遂行する彼らの姿は胸熱しかない。

幾度となく訪れる絶体絶命の危機。ファンたちがどのように知恵と勇気で乗り越えていくのか、その解決策を見守るのが本作の醍醐味って感じだった。

廃棄処理施設のすぐ隣の丘に、いくつもの高級高層マンションが建設中という設定は違和感しかありませんでした( ´∀`)

イゲ
かばこさんのコメント
2025年6月4日

建設中の高級マンション、皮肉ですね、買い手いなさそう。

かばこ
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