「実際の事故を題材にしたフィクション。医療関係の放射性廃棄物の不法投棄の影響が怖い。いかにも泣かせる展開と都合のいい架空の建築物(ですよね?)などに興ざめ。香港映画であることが気になる」カウントダウン ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
実際の事故を題材にしたフィクション。医療関係の放射性廃棄物の不法投棄の影響が怖い。いかにも泣かせる展開と都合のいい架空の建築物(ですよね?)などに興ざめ。香港映画であることが気になる
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香港映画のディザスタームービー。
実際に香港で起きた電子廃棄物の事件と、ブラジルで起きたセシウムの事故をベースにしたフィクション。
違法に投棄された医療機器の放射性廃棄物の恐怖が描かれていて、今の世の中、全世界でありそうなことで非常に怖い。
大爆発の映像に迫力はあるが、あの「最初からいかにも壊すために建てられている目立ちすぎる不格好なご都合主義用超高層ビル群」は、あきらかにネタバレ満載で非常に萎える。
途中、放射性物質を探しに数人の消防士だけで突入することになるのだが、これが「方法は他に無いのか?」と何度も検討された結果だったが、事の重大性と被災結果の規模に対して対策が貧弱すぎる。
香港全権で対応するのだから、絶対他に方法がありそうで、説得力が無い。
そして、結局、フラグ立てまくりの後の自己犠牲で泣かされるという展開が、何とも古臭い。
実話なら仕方ないが、その辺はフィクションでしかないので、泣かせるための構成でしかない。
これが、韓国映画なら、絶対納得させられてしまうような勢いや理由付けがある。
最後に、終始、「香港映画」と言うだけで、現在の中国との関係を憂うと、何ともいたたまれない気持ちになってしまい、素直に楽しめないのが一番残念。
映画のコンテナの検査簡易化とコンテナ爆発事故が1996年。
香港がイギリスから中華人民共和国に主権移譲されたのが1997年7月1日だから、香港政府・中国政府の失態ではないという設定。
本作の時代設定2006年というのも、製作時(2024年)にいろいろ検討したに違いない。
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