「悪人はいない」能登デモクラシー yamaさんの映画レビュー(感想・評価)
悪人はいない
「能登・穴水町に蔓延る忖度と欺瞞を暴く」…実はそんな簡単な話ではなかった。たった一人で手作り新聞を発行して民主主義を問いかける滝井さんと、事なかれ主義の中で選挙も会議もすすめていく穴水町の首長と議会。そんな図式的な対比で進むかと思いきや、現実はフィクションより悩ましい。
能登震災によって、ある部分では手を取り合ったりお互いへの歩み寄りも生まれるが、それによって不正や忖度がなくなるわけではない。
ジリジリと、我慢強く進むしかないけれど、そこからしか民意は生まれないのだ。
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