劇場公開日 2025年11月28日

「佐藤さんはずっと佐藤紗千でいられてるもんね」佐藤さんと佐藤さん 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 佐藤さんはずっと佐藤紗千でいられてるもんね

2025年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

夫タモツ役に宮沢氷魚を起用した狙いは、おそらく達成できているのだろう。どこからか、この男だってずっとコンプレックスを抱えて我慢して、精一杯努力してきたじゃないかという弁護の声が聞こえてきそうである。ではこの立場を逆にしたらどうだろう?「追い越してしまってバリバリ働く妻と、置いてきぼりを食らって肩身の狭い思いを強いられる夫」ではなく、逆だったら。印象は違うだろう。それは岸井ゆきのと宮沢氷魚のキャラクターに寄るところが大きいはずだ。では今回の配役を柔らかな物腰だけど芯の強い(へこたれては困るので)女性俳優と、我の強い(演技が得意という意味)ゴツイ男性俳優の組み合わせだったらどうだろう?私的検索では、綾瀬はるか、多部未華子。遠藤憲一、古田新太。と出てきた(年齢差は別として)。これだったら物語の印象は随分違っていただろう。
とにかく言いたいのは、岸井ゆきのが気の毒だってこと‼なにが「窓の隙間に挟まれている虫の気分ですよ」だ。被害者面するな、支えてもらった分、しっかりと恩返しせえよ!と言いたい。これが女性に対する言葉だと、糾弾されるんだろうなあ。
映画としては、とても好き。フォローになってないかも知れないけど。

栗太郎
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。