劇場公開日 2025年11月28日

「マリッジ・ストーリーを永く続けるには、。」佐藤さんと佐藤さん アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 マリッジ・ストーリーを永く続けるには、。

2025年12月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「マリッジ・ストーリー」と言うとスカーレット・ヨハンセンとアダムス・ドライバーの作品を思い出す。この「佐藤さんと佐藤さん」とは映画のタッチも全然違うし、エピソードも似てないが、どちらも気持ちのすれ違いを解消出来ずに別れざる得ない道を辿る。そしてどちらの映画も別れてもかなり好き同士ってのがヒシヒシとわかるので観ていて切ない気持ちになる。
抜群の演技力を示したサチの岸井ゆきのとタモツの宮沢氷魚の15年間の「マリッジ・ストーリー」は日本独特の実体験に基づく天野千尋監督と熊谷まどかの脚本の妙でハイレベルのドラマに仕上がりました。
夫婦の関係を壊すのは不用意なひと言が起因になることはよくある。
「トイレットペーパーがないよ」は確かに「買っておいてね」の意味が含まれている。地元でNPOをやるなどと言うタモツにサチが「逃げてるよね」と言う気持ちもわかるが電話口で言ってはダメだ。「養育費、払えるの?」はタモツの自尊心をズタズタにしてしまったが逆に闘争心に火をつけ「試験に受かって離婚する」となった。司法試験は受験資格を得てから5年間で5回なので願書を出さず路上で大喧嘩になったのがたぶん5回目だろう。その後は予備試験を受け受験資格を得て司法試験にチャレンジしたと思う。受かってから前言を撤回しなかったのはタモツの男としての自尊心からなのだろう、。
サチが弁護を担当するベンガルは50年連れ添った妻から離婚を突きつけられる。この昭和の親父は「養ってあげたんだ」と平然と言う。会うことも出来ず最後の手紙は僅か2行程度で「離婚してください」だけだった。私も30年以上連れ添った妻がいる。1年前に定年退職した時、三行半を突きつけられたらどうしようかと少しだけ頭を掠めたけれど杞憂に終わった。家事も育児も任せっきりで海外単身赴任も含め家もよく空けていた。今は家事も協力しさりげなく感謝も伝えているつもりだ。いつまで2人で過ごせるかはわからないが穏やかに時が流れればいいと思っている。

アベちゃん
トミーさんのコメント
2025年12月13日

共感ありがとうございます。
基本的に優しく気を遣う夫だからこそ、こんなに長引いた気もしますね。藤原さくらさんトコの御夫婦も興味深かったです。

トミー
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