「あの時こうしていたらということの連続」佐藤さんと佐藤さん セイコウウドクさんの映画レビュー(感想・評価)
あの時こうしていたらということの連続
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自転車が倒れなかったら、コーヒーを間違えなかったら、試験が受かっていたら、トイレットペーパーが切れていなかったら、あんなこと言わなかったらと思うことが繰り返される。相手を大切に思いながらも、次第にすれ違いが大きくなっていく。どこの夫婦でも、何度も訪れる危機を乗り越えるのは、奇跡の連続かもしれない。サチとタモツの夫婦の他にも、ベンガルの熟年離婚や中島歩の離婚も並行して描かれる。男性の身勝手さが強調され、タモツの言動に批判的になりそうであるが、サチの言動もどうなのかと思う。タモツが合格して、子育てに協力する姿に、どうしてこうなってしまったのか、私の何がいけなかったのかと思っているのだろう。サチのその姿が悲しい。
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