劇場公開日 2025年11月28日

「岸井ゆきのが出色、久々にいい邦画を観た。」佐藤さんと佐藤さん お茶と同情さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 岸井ゆきのが出色、久々にいい邦画を観た。

2025年12月6日
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鑑賞方法:映画館

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興奮

久々に「いい邦画を観た」と感じさせる一作。恋人同士の同棲、結婚、子どもの誕生──人生の節目が続く中で、司法試験に落ち続けるタモツと、キャリアを着実に積むサチとの間に生まれる微妙なズレが丁寧に描かれる。夫の育児の割合が増えることで生じる夫婦の軋轢は、誰しもが身につまされる“あり得るリアル”だ。

そこに、離婚経験のある居酒屋の女将や熟年離婚といった周囲の人々の物語が絡み、作品全体がより厚みを増す。岸井ゆきのはスクリーンを自由自在に駆け回るような存在感で物語をぐいと引き寄せ、監督は役者の魅力を巧みに引き出している。脚本も堅実で、ちょい役の佐々木希までしっかり印象を残す。

日常に潜む揺らぎとリアルを見事に切り取った、温度のある邦画。

Ezu お茶と同情
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