「夫婦生活を続けるのは継続的努力が必要」佐藤さんと佐藤さん りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
夫婦生活を続けるのは継続的努力が必要
ダンス好きで活発なアウトドア派の佐藤サチと、繊細で真面目なインドア派の佐藤タモツは、22才の時自転車置き場で出会い、正反対の性格なのになぜか気が合い、ほどなくして交際が始まり、一緒に暮らしはじめた。5年後。弁護士を目指すタモツは司法試験を毎年受けていたが不合格が続いていた。そんなタモツを応援しようとサチは一緒に勉強を始めた。3年後、タモツは不合格が続いていたが、サチだけが司法試験に合格してしまった。申し訳ない気持ちのサチと、プライドを深く傷つけられたタモツ。そんな中、サチの妊娠が判明し、2人は結婚することになった。産後すぐに弁護士として働きはじめたサチに対し、タモツは塾講師のアルバイトをしながら息子の世話や家事をこなし、司法試験の勉強に集中できずにいた。忙しい生活を送るなか、育児に対する考え方も全く異なる2人は対立し、絶妙に保たれていたバランスが次第に崩れていき、タモツは離婚をきりだした。さてどうなる、という話。
タモツだが、真面目なのはわかるが、試験に落ち続けるというのはやはり反省も対策も出来てないわけで、頭が悪いなぁ、と思った。
サチも、せっかくタモツが作ってくれた弁当を食べれなかったのなら捨てて帰るなど、忙しいのはわかるがもう少し気遣いをすべきと感じた。
中島歩の相談の件はあまり現実味がないからどうでも良いが、ダンカンの件は仕事を一生懸命やってただけで妻の気持ちを考えなかったツケは50年経っても残っているんだと神妙に受け止めた。あなたと居るのは苦痛でしかない、なんて言われたら自分の人生何だったんだ、って思ってしまう。
夫婦生活を続けるのは相手を尊敬し感謝する継続的な努力が必要だとあらためて思った。
佐藤サチ役の岸井ゆきの明るさと大胆さ、佐藤タモツ役の宮沢氷魚の神経質さ真面目さ、どちらも適役だった。
面白かった。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
