「繊細かつ率直」佐藤さんと佐藤さん ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
繊細かつ率直
ジェンダー間の不平等とそれに対する無自覚さを、岸井ゆきのを通常の男性の位置に置くことで繊細かつ鮮やかに描き出す。
比較対象とすべきステレオタイプとしてベンガルと藤原さくらを配置することでその意図は明らかだし、最初と最後に登場する中島歩がそれを補強する。その筆致は繊細かつ率直である意味残酷と言えるほど。
劇中の岸井ゆきのの台詞にブーメラン喰らう男性は多いと思うよ…『あの』台詞にはやっぱり「それを言っちゃぁおしめえよぉ〜」と思ったしね…
しかしそれにしても、岸井ゆきのも宮沢氷魚もこれほど良い役者だったかな〜、と思うほど。特に岸井ゆきのは無邪気さと愛情と真摯さと無意識の悪意を兼ね備えていて素晴らしい。あとね、単純に可愛い。
岸井ゆきのに魅了されたい人も是非。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
