劇場公開日 2025年11月28日

佐藤さんと佐藤さんのレビュー・感想・評価

全88件中、1~20件目を表示

4.0泣く子ども、泣く大人

2025年12月5日
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鑑賞方法:映画館

 こんなに余韻を残す映画は、久しぶりだ。最初と最後、駐輪場で出会う2人。最初はコーヒー、最後は子どもで繋がっている。互いを思う気持ちは、根本では変わっていないはず。でも、一緒に暮らすことは多分ない。そんな予感が、画面からにじむ。
 一緒に暮らして、家族が増える。歳を重ねて、働き始める。それぞれに、やりたいこと、やらなければいけないことが増えていく。そういったあれこれを2人の生活に重ねていくのは、なんて難しいんだろう。
 この映画の子どもは、やたらと泣く。そして、泣きやまない。泣けない大人を代弁しているようでもある。前半の法事のシーンから、赤ちゃんの泣き声が印象的だった。生まれたての子どもは、とにかくよく泣く。抱いたら泣き止むとか、ミルク飲ませたら大丈夫とか、そんな生易しいものではない。泣き声は、周りの大人を焦らせ、容赦なくすり減らす。放置され、冷えて固まっていくカップ麺が生々しかった。
 本作では、「ちょっとしたすれ違い」が繰り返し描かれる。何の気なしの一言が、相手を苛立たせる。細やかさが神経質に、おおらかさが無神経にすり替わる。かと言って、これは「こういうことに気をつけましょう」という警鐘や教訓ではないはず。押し込めてきた過去の苦い経験を、記憶の隅から引っ張り出し、当時は向き合えなかった自分の思いや、思いやれなかった相手の気持ちを、改めて推しはかる。今の自分なら、次はどうするか。そんなことを取り留めなく考えた。
 2人を取り巻く人々も、それぞれに忘れがたい。再生する人、別離していく人、留まる人、旅立つ人。ちょっとした会話から彼らの人生が垣間見え、2人のもう一つの人生へと繋がっていく。佐藤さんたちも、この先、思いもよらぬことが起きるかもしれない。
 別れても、一緒にいても、それが絶対的正解ではない。ならば、こっちにしよう、と選んだら、言い訳せず、振り向かず、少しでも輝けるよう生きていく。そんなことを思った。

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cma

5.0時間の経過を自然に感じさせてくれる描写がすばらしい

2025年12月26日
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鑑賞方法:映画館

言葉の端々に反応して、売り言葉に買い言葉でケンカになる。
小さなボタンの掛け違いが積み重なって
関係が崩れていく様はすごくリアル。

物語が進むと、始めは対等だった二人が、
徐々にサチ(岸井さん)に対する
タモツ(宮沢さん)の居場所が狭く、息苦しくなっていく。
後半はタモツが前向きな気持ちになって会話していても
画面の隅で小さく配置されていたり、後ろ姿だったり、
構図の変化で巧みに心情が強調して描写されている。

置き場で自転車を倒す、受験結果の確認、コーヒーを飲むなど
同じ状況でも二人の関係性、時間軸によって全く違うシーンになっていて、
容姿はほとんど変わらなくても、年月の経過を強く意識させられる。

俳優は、岸井さん、宮沢さんは役にぴったりハマっていたし、
後半のキーパーソンになる佐々木希さんも印象に残りました。

心理描写が丁寧で完成度の高い映画だと思った。

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HK

4.0佐藤さんと佐藤さん

2025年12月25日
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鑑賞方法:映画館

金曜日12時の回、17人だったかな。
「モンテ クリスト伯」と「ヒポクラテスの盲点」の繋ぎに鑑賞しました。
結果、拾い物でした。
クズ男と空気が読めない女の物語。
だけど、二人ともピュア。
離婚経験者には刺さりますよ。
そんな方々に、お勧めです。

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映画館難民

4.0うかるんかぁー

2025年12月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

岸井ゆきの最高!
もっとドロドロでも個人的には良かったのですが、これがサトリ世代、見晴らし世代言うものか?
受かったのだから、現状維持でいいではないかと思うのが、古い世代と言うものか?
なんか自分の背中を押された気がした。
別れるのもありと言うのが当世のことわりといゆことだろうと思う!
ならば、そのことわりに乗ろうであろう!新人類の世代であっても!

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うさぎさん

4.0人間ってもんは…

2025年12月24日
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Yum

3.5ハッピーではないけど、ナイスなエンド😄

2025年12月22日
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もうお互いが痛いほどすれ違って、ほんのちょっとだけ、相手に思いやりを持つだけでいいのに、それができないのが人間って言う生き物で、そこをメチャクチャ上手に表現していました😄

最初、ちょっとだけ寝落ちしかけたので、それさえなければ、4点付けたと思います🙄

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おたか

4.0佐藤さんはずっと佐藤紗千でいられてるもんね

2025年12月20日
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鑑賞方法:映画館

夫タモツ役に宮沢氷魚を起用した狙いは、おそらく達成できているのだろう。どこからか、この男だってずっとコンプレックスを抱えて我慢して、精一杯努力してきたじゃないかという弁護の声が聞こえてきそうである。ではこの立場を逆にしたらどうだろう?「追い越してしまってバリバリ働く妻と、置いてきぼりを食らって肩身の狭い思いを強いられる夫」ではなく、逆だったら。印象は違うだろう。それは岸井ゆきのと宮沢氷魚のキャラクターに寄るところが大きいはずだ。では今回の配役を柔らかな物腰だけど芯の強い(へこたれては困るので)女性俳優と、我の強い(演技が得意という意味)ゴツイ男性俳優の組み合わせだったらどうだろう?私的検索では、綾瀬はるか、多部未華子。遠藤憲一、古田新太。と出てきた(年齢差は別として)。これだったら物語の印象は随分違っていただろう。
とにかく言いたいのは、岸井ゆきのが気の毒だってこと‼なにが「窓の隙間に挟まれている虫の気分ですよ」だ。被害者面するな、支えてもらった分、しっかりと恩返しせえよ!と言いたい。これが女性に対する言葉だと、糾弾されるんだろうなあ。
映画としては、とても好き。フォローになってないかも知れないけど。

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栗太郎

4.0パートナーがいる人には切実

2025年12月19日
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トイレットペーパーのやり取りが、この映画の全てを物語っている。
これ、パートナーがいる人は絶対に分かるはず。

この些細な行き違いが重なっていくことが、
大きなストレスとなる。

何気ないひと言の中に本当の気持ちが入ってしまうこと。
片やその言葉の意味を執拗に汲み取りプライドが傷つく側。

これがひと昔前であれば、
男女逆転で描かれていたのであろう。
でもこの映画の通り、実は男性の方がコンプレックスだらけでプライドが高い生き物だと私も思う。

更には男性が苦労しても叶わない夢を、
女性がサラッと成し遂げるのだから。
これもよくある。

とても切実だけど、これが現実である。

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重村牧男

2.5『サチとタモツと』

2025年12月18日
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同姓 “佐藤さん” 同士の交際、結婚、出産を経た15年の軌跡を描くお話。てっきり “夫婦別姓制度” に関わる社会派ドラマかと思ったら間違いで、ありがちなヒューマンドラマでした。

結婚を長続きさせるには、 思いやりと感謝の気持ち、そして、ときどき我慢。仕事に、育児に疲弊するサチとタモツには足りなかったようです。

本作を観て、若いヒト達の結婚願望が削がれると困りますね。ま、失敗事例として参考にしてもらえばいいのかな?

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つもろう☆

4.0なんで?

2025年12月18日
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かぜ

4.5等身大の夫婦の姿を描いてる

2025年12月17日
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泣ける

幸せ

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たけ🎍

4.0重くなる空気のなか最悪の悲劇を思ったのだが

2025年12月17日
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天野千尋監督 × (岸井ゆきのさん × 宮沢氷魚くん)

佐藤サチさんと佐藤タモツくんの交際・結婚・出産を経て歩む15年間の軌跡。

弁護士を目指し司法試験を受けるも不合格が続くタモツ。孤独に頑張るタモツの助けになればと一緒に勉強を始めたサチ。

サチだけが合格したのは辛いなあ。
弁護士と塾講師のアルバイト。
最悪の悲劇を想像し激しく緊張した。

そして思わぬエンディング。
男性に優しすぎないかと心配になった。
落ち込まずに帰路につけたのは良いのだけど。

「幸せが永遠に続けばいいのに」といつも思う。

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エロくそチキン2

4.5怖いくらい生々しい

2025年12月17日
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上手いわ、この映画。
そして、怖い。

実力はあっても出しきれないで司法試験に落ちてしまうメンタル弱々男と、正しさや効率のよい動きや発言によって無意識のうちに弱々男を追い詰めてしまう筋の通った女性。
お互いを思いやる気持ちがあった二人が、心の弱った側の些細な言葉の受け取り方ですれ違っていく。
膨らむコンプレックス、有り難みが申し訳なさへと変わり、嫉妬にすら変貌していく。
そこに次々現れる、結婚による改姓の残酷さ、女性に押し付けられる旧来の価値観、仕事によって自分の時間がなくなる、相方の話を適当に頷いて聞いてない、子育ての難しさ、親の介護、実家の家業や相続問題……
二人に20〜30代夫婦あるあるの現実が押し寄せ、心の距離が開いていく。

ある日突然ではなく、一緒にいることがつらくなるほど、相手への嫌悪感が「積み重なっていくう」ことを見せていく手法が、残酷なほど生々しい。
岸井ゆきのと宮沢氷魚が本当にこんなことで別れるカップルいるよな、と思えた説得力溢れる演技をしていてよかった。

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コージィ日本犬

3.5それぞれの立場

2025年12月16日
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2人の男女の出会いから15年間の色々。
人間は皆、様々な問題や想いを抱えているが、それぞれの立場により感じ方も考え方も違う。それをしみじみと実感させる作品。
もし~しなかったら…と考える態度には共感しないけれど。全て自身の選択の結果だから。

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Kei

4.0岸井ゆきのぅメ〜テレぇ

2025年12月15日
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またぞう

5.0励まされました

2025年12月15日
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かえる

4.0どんな感動物語、胸糞物語より心にダメージを負う。

2025年12月15日
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悲しい

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外村

4.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年12月13日
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りゃんひさ

5.0マリッジ・ストーリーを永く続けるには、。

2025年12月13日
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「マリッジ・ストーリー」と言うとスカーレット・ヨハンセンとアダムス・ドライバーの作品を思い出す。この「佐藤さんと佐藤さん」とは映画のタッチも全然違うし、エピソードも似てないが、どちらも気持ちのすれ違いを解消出来ずに別れざる得ない道を辿る。そしてどちらの映画も別れてもかなり好き同士ってのがヒシヒシとわかるので観ていて切ない気持ちになる。
抜群の演技力を示したサチの岸井ゆきのとタモツの宮沢氷魚の15年間の「マリッジ・ストーリー」は日本独特の実体験に基づく天野千尋監督と熊谷まどかの脚本の妙でハイレベルのドラマに仕上がりました。
夫婦の関係を壊すのは不用意なひと言が起因になることはよくある。
「トイレットペーパーがないよ」は確かに「買っておいてね」の意味が含まれている。地元でNPOをやるなどと言うタモツにサチが「逃げてるよね」と言う気持ちもわかるが電話口で言ってはダメだ。「養育費、払えるの?」はタモツの自尊心をズタズタにしてしまったが逆に闘争心に火をつけ「試験に受かって離婚する」となった。司法試験は受験資格を得てから5年間で5回なので願書を出さず路上で大喧嘩になったのがたぶん5回目だろう。その後は予備試験を受け受験資格を得て司法試験にチャレンジしたと思う。受かってから前言を撤回しなかったのはタモツの男としての自尊心からなのだろう、。
サチが弁護を担当するベンガルは50年連れ添った妻から離婚を突きつけられる。この昭和の親父は「養ってあげたんだ」と平然と言う。会うことも出来ず最後の手紙は僅か2行程度で「離婚してください」だけだった。私も30年以上連れ添った妻がいる。1年前に定年退職した時、三行半を突きつけられたらどうしようかと少しだけ頭を掠めたけれど杞憂に終わった。家事も育児も任せっきりで海外単身赴任も含め家もよく空けていた。今は家事も協力しさりげなく感謝も伝えているつもりだ。いつまで2人で過ごせるかはわからないが穏やかに時が流れればいいと思っている。

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アベちゃん

3.5ふとした日常や言葉が凶器となる怖さ

2025年12月13日
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泣ける

悲しい

真意がどうであれ、そう感じ取ってしまえばそうでしかなくなる、そう頭の片隅に張り付いてしまえば剥がし取ることは容易ではない。
都合良く考えたり、受け流したり、グッと堪えたり、何らかの方法で対処し処理するものだが、人間は案外弱い生き物でそれが出来なくなる事がある。
自転車が倒れるぐらいで始まる恋があるように、本当に些細な事で崩れてしまう事もある。
不合格が始まりでも合格では解決しないように、結婚が幸せで離婚が不幸である訳でもない。
これがこの映画の辛さでもあり、救いでもあると感じる。
離婚して猫と2人暮らしの男の感想。

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ケージ