映画「F1(R) エフワン」のレビュー・感想・評価
全183件中、101~120件目を表示
コックピットにいるみたい!!でも長かった!!
先週までずーっと鬼滅シアター見てたせいで、長丁場のエフワンは後でゆっくり見よう、と1日3本のうちの3番目に見たせいか、
すみません長さに勝てず途中うつらうつらと。。(涙)
途中、若手のドライバー(ジョシュアさん?)が怪我したシーンを見逃してしまい。。
なんかいつの間にか若手ドライバーがブラッド・ピットをリスペクトしていて、スタッフを連れてランニングするのを自ら引き継いでいて、
練習走行も、同じ条件にして何度も試していて
「しまった、若手の彼がブラッド・ピットの役の人を次第にリスペクトする過程、経緯を見逃した〜〜!!」と思いながら後半見てました。
レースの再現での観客たちとか花火とか、製作費凄いことになってるんだろうな〜〜と思いつつ、
ブラッド・ピットが腕立て伏せとかやってたので、トップ・ガンのトム・クルーズを見た時も思いましたが「何歳になっても少しでも筋トレして、少しでも動ける体力作りはしていこう!」と思いました。
ちゃんと見れてたらきっとラスト凄く感動したと思うけど、途中少し寝てしまったので星は4に留めました。
それにしても座席は前のほうのブロックを選びましたが、画面のカメラ目線が運転席にいるみたいだったので、自分がマシンのコックピットにいるみたいでそこはとても良かったです!!!
ピットの世界観かっこいい
車のことも、F1のことも詳しければ
もっと楽しめたんだろうなぁ💦と
もったいない気持ちになりました。
チームで何かを達成させるために
一丸となって逆境に立ち向かうのは
胸が熱くなるし
ソニー(ブラッド・ピット)の破天荒ながらも
生き方がかっこよすぎて
ピットクルーのリーダー
ケイト(ケリー・コンドン)同様
メロメロズキュン💕
おトムもかっこいいですが
個人的には100万倍ブラピ派です(笑)←どーでもよいw
JP(ダムソン・イドリス)の若さによる
横暴な態度や傲慢さがソニーの言動から
色々学んでいく、成長していく姿もいい。
ブリティッシュな皮肉のないレールの敷かれた直線番長アメリカン F 1物語
ヒーロー映画にも通ずるところがある
起承転結がはっきりしてると言うか
アブダビの辺りから寝てたから正直内容はよくわかってません
ですがブラッドピットを十分に堪能できる映画だと思います。
にしても御年61歳なのに若々しいなあ
カズがプレミアリーグで得点王になるようなお話だった
あるいは野球の大谷がサッカーのワールドカップに出て得点王になるようなお話だった
壮大すぎて最後の花火がCGに見えるくらい凄かった
公式から公認取ってるだけあって特別出演も豪華です
と言っても誰が本物のレーサーかよくわからんけど
実況もトップには触れず最下位争いしてるブラピ演じるソニーとJPのデッドヒートばかり実況してる
それにしてもよく事故る映画
江戸の華が火事だとするなら
F 1 の華は事故とでも言いたいような
そして事故やトラウマを乗り越えるといつだって何歳だって人って成長するよね☺️🙌
ブラピファン生涎の♥シーンもあったりのなかったり
予算かけまくりの🤬🤬映画だったからなんか満足です
むしろ字幕もいらないぐらい
映画グラン・プリのモンツァのオーバルやスパ・フランコルシャンもランニングコース?として出てきますイエイ✌
ドリヴンを再評価する時がきた
F1を題材にした作品といえば、ドリヴンがある。
先に言っておくとドリヴン肯定派だ。F1とはこういうものだというのがステレオタイプだが大筋分かるし、エンタメに振り切っている。
レース映像は映画用に撮影したものではないが、実際のレース映像を編集しそれっぽくうまく見せている。
引退したベテランドライバーが若手のチームメイトになるという筋書きも本作と同じだ。スリップストリームを使ってチームメイトの順位を上げていくシーンも同じだ。コシンスキーはドリヴンが好きなのか?と錯覚してしまう。
また、なにより2時間に収まっている。
F1自体をあまり観たことが無い人はドリヴンの方が何も考えないで観れる分楽しめるかもしれない。(世間的には酷評だが)
本作はF1が戦略的スポーツだというのをかなり突っ込んだ内容になっている。
タイヤ戦略やピット戦略などF1の一番楽しい部分でもあり、一番ややこしい部分である。
慣れていない人からしてみれば何をやっているのかわかりづらいかもしれない。しかし、F1がスポンサードしているからこそ、そこまで突っ込んだ内容に出来たのである。
また、ルイス・ハミルトンやトト・ウォルフがプロデューサーとして参加しており、おそらくAPXGPのモデルはメルセデスであろう。チームカラーも同じ白である。だが、作中にメルセデスは別に存在している。そういった公式や内部の人が制作にかかわっているからこそ、戦略会議や風洞、シミュレーターなど内部のシーンがリアルになるのである。
実在のドライバーはもちろん出演していて、実在のレースの中にAPXGPという架空のチームが紛れ込んでいる点も面白い。主人公に何げなく声を掛けてくるのが実在の人物というのが妙な感じになる。
しかし、このサーキットにはこの戦略というのを理解出来ればいいのだが、その戦略的部分を楽しめないとせっかくのレースシーンもあまり変わり映えのないものに見えてしまうかもしれない。
F1は基本的には上位以外は勝てないスポーツである。
だが、本作のように何かしらのアクシデントで下位チームが上位に挙がってくることがある。そこがF1の面白いところでもある。そこを引き出した本作はコアなファンまで楽しめるものになっていると思う。
意図的にアクシデントを起こしているのは問題外だが...
常に若者と主人公の熟練者を鏡にし、 二人を対照的に描くことで光と影を演出し続けた作品
常に若者と主人公の熟練者を鏡にし、
二人を対照的に描くことで光と影を演出し続けた作品
・ストーリー曲線
若者は偽りの栄光から、闇へ落ち、
相対的に熟練者は闇から栄光に近づいていき、
若者は熟練者を参考に、闇から真の栄光へ…
ストリーをざっくり説明すると、こんな感じだがその過程は複雑だ
主人公にはじめ好意的かと思わせた人間は後ほど牙をむき
はじめ邪険に扱っていた人間は、主人公を認めていく
といった人間関係の変化の過程が、予想を裏切る形で行われ見ていて飽きがない。
・キャラクター
作品の中で、主人公の熟練者は、立場の変化はあるが
キャラクターとしての根本は、最初から最後まで何も変わらない。
与えられた課題や、問題を行動で乗り越え周りを認めさせていく
トラウマとの葛藤もあるがそれも自身で乗り越えていき
物語をひたすら引っ張っていく。
若者は、仮初の栄光の中で、それを守ろうと奔走するが
主人公の行動に影響を受け変わっていく。
主人公と打って変わり、
若者は常に心が揺れ動き不安定で、ここでも鏡を意識しているのだと感じられる。
この作品の障害は、すべて若者の成長につながっている。
若者は、ただただ現状に対する不満を周りにぶつけるが、
主人公はただ真摯に問題に向き合い解決する。
そんなの背中を見た、若者も今後問題に当たっても解決しようと努力するだろうと想像できる。
こういった、熟練者の再起と若者の成長という部分は、
受け継がれていく意志を表しており、
こういった営みが繰り返され、人類の文明の発展と栄光を手に入れたと考えます。
そういったいつの時代も変わらないものは人の心を打てるのだと思います。
・最後に気になった点、
なにかとトップガンマーベリックと比較される今作、
映画館でのチラシにも「地上版トップガン誕生」と銘打っており、
会見でブラッドピットが「空はトムに任せる。僕は陸が好きです」
と言っていたが、作品の中、重要なシーンで主人公が
「車に乗ってると空を飛んでいるような気分になるのが最高なんだ(略抜き)」
と言っており、トップガンの方が上という宣言のように感じ笑ってしまった。
マーヴェリックは超えられなかったかな
セナ、マンセル、プロスト、ピケ、そして忘れてはならない中嶋悟の時代をリアルタイムで見ていたから、ものすごく懐かしい人たちの名前が出てきて嬉しい。
プラピも、プラピらしく素敵。
なんだけど、荒くて非難される運転をしている意味がうまく伝わってない気がして、前半?彼はチームにも悪者的に思われているけれど、全てはラストシーンのバレエのような走りに繋がるのだったら、もう少し説明とまではいかないけれど、匂わせても良かったのかなと思いました。
レースが終わった後のプラピのなんとも言えない表情と、バハに参戦する前向きな感じが大好き。
でも、相対としてマーヴェリックは超えられなかったかなっていうのが私の印象です。
でも、充分楽しめます!楽しみました!
臨場感申し分なし!
F1の話だけど、ルールとかゲーム性を学びながら見られるようになってるのが良い。
レースの臨場感すごい。疾走感すごい。
これはトップガンマーベリックを見たときに近いかもしれない。
物語としては裏切り者の登場のところで若干ダレた感もあるけど、後半に向けて飛ばすためにはあのシーンも必要なのかな。
最後のゴール前の演出はとても良かった。手に汗握るというか息をのむというか。
え、勝つんでしょ?違うの?え?え?ってなったよね。
長い映画だけど長くて辛いとは思わない。
見終わったときの満足感はかなりのもの。
メカニック女史置いてさすらっちゃうのはもったいない気もするけど、モテる男はこうなんだろうね。
新人君あれだけ燃えて手のやけどだけで済んだのも信じられないけど。
おもしろかった。
モータースポーツファンの眼で見てはダメ
通年でF1見たり実際にサーキットに行ったりしてますが、その知ってる解像度で見ちゃうとそれは無いだろってアラが色々出てくるからそれはそっと目を閉じて見ておりました
一緒に映画を見に行く事の多い友人も敢えて誘わず1人で見る選択をしました、絶対あのシーンはああだこうだ言って引かせるのは目に見えてる、マニアがジャンルを潰すと良く言いますもんね。
レースシーンについては架空のチームの車が実際のレースに違和感なく溶け込んで居てコレは素晴らしい
現代F1のファクトリーが垣間見えるのも良かった、音もかなり現実に近いものが出ていました、今のF1は排気効率が高くて全然うるさくは無いのです
リアルラインは置いといて、のつもりでライセンスの事とかペナルティ出るはずとかそう言う事を超えて
いくら何でも無線を無視する、や、怒りに任せて無理な走りで大クラッシュ等、の描写には見ていて何か違うよなあと、F1レーサーってもっとアンガーマネジメントが出来て資質の高い人達だと思うのですよ
そして最後のアブダビGP、予選に出ていないって台詞が有るんですよね
決勝の出走資格無いと思うんだけど‥
それは目をつぶれませんでした
作中にも名前が出てくる当事者のカルロス・サインツJr曰く「コアなF1ファンが見たらツッコミどころ満載だね」と言っていたのが良く分かりました
ここまで書いて人物描写について書いて無いことに気付きました、まあ、浅いです(^◇^;)
タイトルなし(ネタバレ)
F1、殆ど興味も知識も無かったけど、すんごい楽しかった。臨場感溢れるカメラワークが素晴らしいです。
とはいえ、ストーリーはちょっとどうかな?
ソニーがレースでやってる事は策士と言えば策士だけど、セコいし、ジョシュアと競りたいのかアシストしたいのか一貫性が見えないし、突然デキるし。
ジョシュアも無駄に自信家で、ポーカー、大したことない手でよくもまあ勝負をふっかけたもんよ。
出資者唯一のオーナー理解者の行動もいまひとつ理解できない。
もう少しそこら辺掘り下げてくれてもよかったかなぁ。
年を取るのも悪くないかも
ブラッドピット演じる破天荒な主人公が、コンストラクターズ選手権最下位を独走するダメダメなチームに参入し、最初は彼に反目するセカンドドライバーやチームスタッフも、彼の戦略やレースに対する真剣な姿に魅せられ、最終戦では皆で優勝を目指すという、非常に分かりやすい物語でした。見ていて、このあとどうなるのだろうというハラハラドキドキは全くありませんが、実際のF1のレース現場で撮影された映像が美しく、かつ迫力があり、見ていてとても心地よかったです。
確かにあら捜しをすれば、不思議な点はたくさん出てくると思います。
例えば、30年もF1を離れていた彼が、デイトナやNASCAR、ルマンなどでは走ったりしていたようですが、複数年継続的に活躍している様子はなく、どうやってスーパーライセンスを手に入れたのか不思議ですし、主人公のチームの車はF1ではなく、F2の車を改造した物を使っての撮影なので、見ていてどうしても違和感を覚えてしまいました。
戦略についても、主人公がわざと遅く走って、セカンドドライバーがポイントを獲得する手伝いをするシーンも、さすがにアコギでえげつなすぎて、ペナルティーとか出るんじゃないのかなどとツッコミを入れながら見ていました。ただ、今年のモナコでも、確かローソンやアジャーが同じような戦略をとってましたが……。
いろいろとあらはあるのですが、物語としては主人公が非常に魅力的に描かれていて良かったです。映画が始まって間もなく、キャメルカラーのロータスのコクピットからの映像が流れたので、確か現代のF1を舞台にしたはずなのにと不思議に思っていると、物語の途中で、スパでのマーティンドネリーの事故の映像が映り、なるほど主人公はマーティンドネリーを元に作り出されたのかと、膝を打ちました。
過去の事故を乗り越えて、今できることに全力を投入する主人公は実にかっこよかったです。年をとっても、そのような生き方ができるのであれば、年を取るのも悪くはないなと思いました。まあ、無理ですけどね。
ストレートを待てない者同士
似たようなコーナーでクラッシュしちゃって...ソニー、お前も待てなかったのかい。
F1はチームスポーツ、なるほどね。
良いスポーツ映画でした。
「地上の…」という売り文句に対して、「空を飛んでいる」という台詞が入ってるのはサービスですかね?
最後の展開はドラマチックだったけど、もう少し演出で大袈裟に盛り上げてくれても良かったかな…
と言いつつ皆の笑顔と涙と歓喜に込み上げるものはありましたが。
引退したプロフェッショナルがぶらり途中下車の旅してるエンディングは爽やかで好みです。
車の音やレースシーンの没入感は映画館で見ないと勿体ないかも。
テクノロジーとスポ根と超娯楽の世界
すごい技術競界、根性とチーム・若手の育成、天才と超マネーゲームが混然一体となった世界を感ずることができた。普通の劇場で観たが、スピーカーの振動を感ずるほどの迫力だった。ブラッドピットは「リバーランズ・スルーイット」から観ているがこの人も相変わらずすごい。
Drive
下半期開幕はトップギアで駆け抜けてくれるこの作品。
せっかくなので初のScreen Xで観てきました。
ど迫力の映像にやられっぱなしで2時間半があっという間に過ぎて行きました。
臨場感満載のF1でのレースシーン、徐々に出来上がっていくチーム、若きエースとベテランのぶつかり合い、モータースポーツらしい練られたカッコ良さに痺れっぱなしでした。
最初はガタガタのチーム、クラッシュもするし仲間割れもするし、設備もきちんとしてないし、修理もゴタゴタ、そんなチームが1戦1戦積み重ねるごとにしっかりと修正しては成長していき、チームとして形作られていくという王道ですがそういうのが好きなんですというものにしっかりと応えてくれるのでライド感がたまらなかったです。
我が強かったドライバーたちが徐々に打ち解けて行き、互いのため、チームのためと動いていくところに感じる成長がこれまた良いんです。
トレーニングの様子も豊かになっていくのが個人的には好きな描写でした。
主観映像から送られるレースシーンはとんでもないですし、コーナーでのカーブによる遠心力、直線でのトップギア、内を突くか外を回るかの駆け引き、天候に左右される展開、パーツの散乱による撤去を活かした少し小狡い戦法だったりと従来のモータースポーツとは違う色の付け方もあったりとで今作独特な色を発揮していて良かったです。
若干勿体無いなと思ったのはソニーがヒールに徹するシーンがかなり多く、スカッと勝利を決めるレースが少なかったところです。
まごう事なき天才であり、事情を抱えて裏街道を突き進んでいったという盛り上がりまくりであろうキャラ造形のはずなのにイマイチ惹かれないキャラになってしまっており、ピアスのテクニックの噛み合わさってようやく一つのカッコよさに繋がるのはちと遠回りかなーと思いました。
ブラピ1人で醸し出すキレッキレのカッコよさをもっと観たかったというのが贅沢ですが本音です。
ラストレースがこれまた惜しかった…。
ここまで来たらピアスが決めるのもアリだなと思っていましたが、やっぱしここはソニーが決めるか!よっしゃ行ったれ〜!と思ったら独走して駆け抜けていっちゃったので、もっと競り合いして欲しかったなと思いました。
最後の最後で優勝したという爽快感が若干薄いですし、映画内の盛り上がりがうまいことこっちに伝わってこないのがもどかしかったです。
自分の道へ戻ると言い残してチームを去ってから砂漠を駆け抜けまくるラストカットの気持ちよさは格別でした。
ブラピあんたなんでそんなカッコいいんや…。
全体的にライバル描写はほとんど無いので、チーム内での揉め事がメインになってしまっているので人間関係での競り合いがあんましなかったのもスポ根好きとしては物足りないところでした。
ケイトと絶対体の関係に発展するよな…と思って案の定発展したところは声出して笑いそうになりました。
そんな勢いよくいかれたらそりゃあもう…というか服装がもう誘ってますからねぇ…まぁブラピなら預けてもええかって納得できちゃうのも凄いです。
ちょいちょい不満はありますが、映画館の大きなスクリーンでの映像に身を預けて楽しむには最高な作品だと思います。
ハリウッドらしいバチクソカッケー映画を観れたので下半期も良いスタートを切ったなと思いながら劇場を後にしました。
Screen Xはめっちゃ座席数のあるスクリーンで観た方が良いなという反省点もありつつ笑
鑑賞日 7/1
鑑賞時間 13:40〜16:25
実は秀逸な”お仕事系映画”だった
本作のチラシには「地上版トップガン」というキャッチコピーが踊っていましたが、実際にジョセフ・コシンスキー監督をはじめ、「トップガン マーヴェリック」の制作スタッフが再集結して手がけた作品であり、その宣伝文句に偽りはありません。戦闘機がフォーミュラ1に乗り換えられただけで、映像や演出のテイストも非常によく似ていました。
主演はトム・クルーズではなくブラッド・ピットでしたが、トムは今年で満63歳、ブラピは満62歳なのでほぼ同年齢の円熟のスター俳優である点も共通。そして若い相棒とタッグを組み、ベテランが“オヤジの背中”を見せつつ若手を導いて勝利を掴むというストーリー展開も、「トップガン」と重なる部分が多く、まさに「地上版トップガン」と呼ぶにふさわしい内容でした。
物語は、かつてセナやマンセルが活躍していた時代に名を馳せた元F1ドライバー、ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)が、低迷を極めるF1チーム「エイペックス」に加入するところから始まります。パートナーとなるのは、将来を嘱望されつつも実績に乏しい若手ドライバー、ジョシュア・ピアス(ダムソン・イドリス)。ふたりは今季初のポイント獲得を目指しますが、当初はチームワークも悪く、マシンも不調で散々な滑り出し。しかし、ソニーの経験に裏打ちされた荒削りながらも計算された走りと、チーフエンジニア・ケイト(ケリー・コンドン)がソニーの助言をもとに行ったマシン改良により、徐々に結果を出し始めます。
途中、ソニーとケイトのロマンスや、ジョシュアの大怪我といった山場を経ながらも、最終的にはふたりの息もぴったりと合い、チームとして栄冠を勝ち取る展開へ。ストーリー自体は典型的なスポーツ成長譚で、予定調和な部分もありますが、そのあたりも「トップガン」とよく似ていました。
とはいえ、本作の真の魅力は、そうした王道ストーリーそのものではありません。ここで強調しておきたいのは、三つの見どころです。
第一に、F1初心者にも分かりやすい丁寧な解説が随所に散りばめられている点です。F1が実はチームスポーツであるという基本的な理解から始まり、マシンの設計や開発の要点、ドライバーの訓練、レース中の戦術や駆け引きまで、物語に自然に組み込まれた形で紹介されており、実に秀逸な“お仕事系映画”としての側面も感じさせられました。
第二に、迫力満点のレースシーン。車載カメラによるドライバー目線の映像、空撮による俯瞰映像などが巧みに切り替えられ、観る者を臨場感たっぷりのF1の世界へと引き込みます。時にドライバーになったかのような緊張感を、時に観客としての高揚感を味わえる映像演出は圧巻でした。
そして第三に、主演・ブラッド・ピットの存在感です。軽妙でありながら、要所ではしっかりと締めるその演技は、まさに“ブラピ節”とも言うべきもので、年齢を重ねた今もなお第一線で輝き続ける彼の魅力が存分に発揮されていました。
そんな訳で、何も考えずに精神と肉体の解放感を味わえた本作の評価は★4.4点とします。
レース映画の王道、ハリウッドスター映画の復活!
弱小ポンコツチームが、引退同然の過去のヒーローを迎えて一発逆転!
最後は優勝!のサクセスストーリーの王道的映画で、ハリウッド・スター映画の復活!
若手スター戦選手との対立、功を焦った若手の暴走と和解からのチームワークなど、ありがちかとはいえど、変にひねったりしないのが気持ちいい!
誰よりも早く到着して、レース前のコースをランニングして確かめたり、ルールの抜け穴を突くグレーな戦略など、先行車の風圧を分析してメカニックに相談したりと、ベテランならではの行動がちゃんと描かれているのがいい。
失敗したクルーに声を掛けたら、逆にみじめになるからやめてくれと言われるなど、細かい描写も効いてる。
さらに、事故による清掃とピットイン、ピットを出るタイミングでの駆け引き、タイヤの交換タイミングなどなど、レースのルールやチームが徐々に順位を上げていく理由を納得できるように詳しく描いているのが面白い。
ラスト、勝利に酔う暇もなく、あっさり立ち去り、別のレースに挑戦する姿!
全編、何よりブラピがカッコイイ、ハリウッドのスター映画が復活!
そう言えば、F1って、登録商標だったのですね。一般名詞の様に思ってました。
ピットインもベッドインも早い。あなた、早いわよ!飛んでるんだもん。[追記あり]
7月1日(火)
「F1」の予約をしようとHPをチェックすると、昼の回がどの劇場も入りが良く、いつも観るあたりに空席がない。
今日は1日で割引があるためどの劇場も混んでいるのだ。時間の関係でIMAXは諦めて一般上映の回を予約する。TOHOシネマズ上野で「F1」を。
これが失敗だった。IMAXで観るべきだった。F1マシンのコックピットから見たようなローアングルのショット、コースを疾走するマシンに乗っているような感覚、コックピットにいるようなエグゾーストノイズの響き、そして軽快なハンス・ジマーの音楽。ATMOSかIMAXだったな。
デイトナの24時間レースをフェラーリチームで優勝したソニー(ブラッド・ピット)は、トロフィーに触れもせず5000ドルの優勝ボーナスのチェックを手に消える。
そんなソニーの所へ元ドライバーで今はF1チームのオーナーになっている旧友のルーベン(ハビエル・バルデム)が訪ねて来てソニーにチームのセカンドドライバーになる事を依頼する。セナやシューマッハ(懐かしい名前だ)と一緒に走った事もあるソニーは、30年前のクラッシュでF1ドライバーを引退していた。
30年ぶりにF1ドライバーにカムバックするソニー。ルーティンはいつも通り、靴下は左右不揃い、右のポケットにはカードを1枚忍ばせる。
我流を貫くソニーはチームスタッフやドライバーのジョシュア(ダムソン・イドリス)と衝突する。ジョシュアに「あのチャック・ノリスを倒せ」(なんて例えだ、ブルース・リーか?)
しかし、彼のドライビングテクニックと反則ギリギリの作戦により、最下位だったチームは初めて10位入賞しポイントを獲得、ソニーはチームの信頼を獲得する。
ジョシュアは動体視力のトレーニングもランニングもマシンで行うが、ソニーはコースを走り、テニスボールで動体視力を養う。ソニーの作戦と助力(ジョシュアの前に入りスリップストリームで空気抵抗を減らす)でジョシュアを上位に上げる。
直線で抜け!というソニーの助言を聞かずカーブで抜こうとしたジョシュアはクラッシュする。大破したマシンから必死でジョシュアを助け出すソニー。
両手に火傷を負いリハビリする中、テニスボールを使い始めるジョシュア。段々ソニーに感化されて行く。シミュレータでソニーの「直線で抜け」という指示が正しかった事を知るジョシュア。
30年前の事故の診断書を入手したルーベンは、再度クラッシュしたら命の保証はないという診断を受けていたソニーの命を守るためにクビにするが、ルーベンを追い落とそうとする役員に組む事を持ちかけられ、ルーベンを守るためにソニーは戻って来る。ゲンを担いでソニーを真似て左右不揃いの靴下を履いてジョシュアを先頭にコースをランニングしているチームスタッフの前に。そして、アブダビでの最終戦に挑むのである。そして、ラスト3周に優勝がかかる大接戦の末にチェッカーフラッグが振られる。優勝したのは・・・。
ベテランドライバーは、セカンドに徹してジョシュアを上位に、そして勝たせようとする。自分をF1の世界に呼び戻してくれた友人を助けるため、最後の戦いに臨む胸熱な男の物語であった。
現役トップドライバー、ルイス・ハミルトンの本物のレーシングカーを使うというアイデアで、マシンを6台購入して撮影用に改造し時速300キロ以上で走りながらリアルタイムでリモート操作出来るシステムで撮影されたという映像は迫力満点。ハンス・ジマーの音楽とともに観客も飛んでいるようだった。(私たち風になってる)
ダムソン・イドリスとブラッド・ピットは2年前から数カ月トレーニングを受けて実際にグランプリ開催中のサーキットを走行したそうだが、トムもブラピも良くやるわ(褒めてます)。公開に合わせて来日したブラピは「まだ鈴鹿は走ってない」と言っていたそうだ。
ソニーは、オープニングと同様に優勝トロフィーに触れもせずオーナーのルーベンに渡させ、自分は去って行くのである。See You Down the Road.
ラストで初めてポケットに忍ばせていたカードを確認してソニーは笑う。あのカードは何だったのだろう。
おまけ
YOU Tubeで、来日したブラピがゲーセンで太鼓の達人やレーシングゲームを楽しんでいる姿が見られる。ブラピの一番好きな日本料理は白身魚のポン酢がけ!
【追記】
舞台裏シリーズの動画がたくさん有り、それを観ると各マシンに4台のカメラを取り付け、それが360度回転制御出来るようになっている。(小型も含めると16台)カメラはSONY製のPANAVISIONカメラである。元SONYの私の友人に聞いたのだが、時速300km以上の風圧に耐えるのが大変だと。1回撮影するとF1が巻き上げる粉塵などが当たってカメラの塗装がボロボロに剥げるほど強烈で最悪な環境下だとの事。ブラピの目の表情を映すためにヘルメットの横に取り付けるカメラも映っていた。実際のグランプリのサーキットで練習と予選の間にジョシュアとソニーのマシンを走らせて撮影したらしい。約10分で!
【追記2】
7/9にTOHOシネマズ日比谷IMAXで再観賞。
ヘルメットに着けたカメラのショットは1回、360度回転するカメラのパンする映像は3回?はあった。PANAVISIONとSONYはちゃんとクレジットされていた。
映画ニュースより↓↓
映画「F1(R) エフワン」興行収入10億円突破! 全世界興収は3億ドル間近
7月6日(現地時間)にF1(R)イギリスGP決勝が行われ、ドライバーのヒュルケンベルグが19位スタートながら3位入賞を果たし、キャリア13年間にして初めての表彰台に立った。レース後半では、本作でプロデューサーを務めるルイス・ハミルトンと接戦し、タイヤ交換のタイミングを1周遅らせるなどの戦略で、勝利をもぎ取った。
8月に38歳となるヒュルケンベルグは、“シューマッハ2世”の触れ込みとともにF1(R)デビュー。しかし2019年末にシートを喪失し、22年に現役復帰、彼が所属するチーム「ザウバー」は3年間表彰台を獲得しておらず、24年は“最弱チーム”ともいわれていた。今回、勝利を掴んだヒュルケンベルグは、本作のソニーを彷ふつとさせ、話題を呼んでいる。
ブラピいちいちカッコいい
[一回目] 2025年6月28日 ピカデリー新宿
エンジン音とノリの良い煽り系の音楽に、
テンション上り気味のところに、
迫力満点のレースシーンときたらで、
もう、アドレナリンがドバドバで、
基本、個人的にF1の映画って、いつも面白っ!て思っちゃうのだけども、
今回はイケオジ、ブラピですもの。
いちいち仕草がカッコいい。
クサいセリフもなんのそので、
ドーパミンも追加されました。
で、肝心のストーリーもわかり易く、
きちんと、若者も育ててるし、
男の友情もあるし、
恋愛もあるし、
挫折&成功もあるし、
これぞハリウッド!で、面白かったです〜。
メキシコ・バハの砂丘レースでガシガシ跳ねてるシーンに、
「おいおい、また腰痛めるでっ!」て、突っ込んで終わりましたけどー 笑
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[二回目] 2025年7月9日 TOHOシネマズ池袋
screenXでどうしても見たくて⋯
そーいや、トップガン マーヴェリックも、そんな気分にされられたことを思い出した。
このチームに、まんまとのせられてるよ、私。
いやぁ~、ScreenXの3面でのレースシーンは、没入感半端ない。
面白い!マシマシです。
また、2回目だから、もう少し細かいところも気づけて、
ジョシュアが、パールのアクセサリーを多用されていて、
男の人のこういう使い方、オシャレ!
まぁ、彼は、今時の男子代表だから、いろいろオシャレだけどね。
それに比べて、ソニーの服は、オッサン風味で、ちょっとダサいなー、と思ったわ 笑
にしても、やっぱり、カッコ良いんだけどねー、ブラピだから。
うーん、これは4DXも観る勢いかも⋯。
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[三回目] 2025年7月11日 TOHOシネマズ新宿
ということで、4DMXまで行きました!
トップ・ガン マーベリックと同じパターンです。
これは、より一層、マシンの中からの景色を体感できますね。
そして、絶対に自分は乗れない、運転できないと思いました。
途中、車酔いするかと思った⋯。
ところで、なぜソニーは、最終レースの前に、記者に1万ドルあげたの?
掛けは、負けたらあげるんじゃなかったのでしたっけ???
ジョシュアを勝たせる気だったから???
ちょっと、イケズな記者だったから、ムムッてなったんですが…。
それでも、やっぱり最高に面白い!!!
IMAX 必須科目。今、観るしかない!!
F1 のコクピット映像を IMAX でやる。なんてことは、
一生に1回あるか、ないかだろうと思って、鑑賞。
F1 の知識はセナ、マンセル時代で止まってましたが、十分楽しめる内容でした。
F1 全く興味ない、車、運転しないって方は、ちと、共感しにくい作品かもしれない。
(私の会では、なんと、寝てた人もいました・・)
キャストが、みんな魅力的。
ビラピと、ハビエルさんの演技、表情、めちゃくそ良かった。
Combat!Combat!Combat!あたりのチーム一体感も良かった。
7月は IMAX 作品満載で、この作品も午前枠、早朝枠にもっていかれそうなので、
今のうちに、観てほしいです。
ある意味レースっていいなと思わせてくれた
映像すごいし、いろんなことが次から次へと起こって、飽きさせない作りになっているが、反面レースも人間ドラマも安っぽすぎでちょっと悪い印象を持ったくらい。本物のF1チーム、レーサー、サーキットなどが出てくる割のにリアル感がない。設定が無理すぎる。いやいやいやの連続。ゲームっぽい感じ。エンタメとしてはいいのかな。
モータースポーツ好きの私としては改めてレース(ホンモノの)って面白いなと思った。
ぐっときた
・セリフが所々、察しきれない箇所があった。しかしストーリーも映像もとても良くて感動した。
・前半でソニーが自分の考えを押し通す形でタイヤ交換でソフトじゃないっていって動かなかった。お互いに考えを譲らない状態で動かないとどうしようもないっていって交換を許可していたのがぐっときた。誰も理解していない自分だけの考えが孤軍奮闘で成功する感じが良かった。基本的なルールがよくわからないレースの世界なのに、その手を打ってくるかっていう感じが伝わってくるのが凄いなぁと思ったし面白かった。
・ソニーがボール2個を持って交互に投げたり、トランプの願掛け?みたいのをしたりしていた。あれは、父親から習ったのか誰かから習ったのか気になった。
・人生はお金だけじゃないっていう感じがわくわくした。
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