「コアF1ファン層はエンタメ要素満載の娯楽映画だと割り切って楽むが吉」映画「F1(R) エフワン」 ムッシュさんの映画レビュー(感想・評価)
コアF1ファン層はエンタメ要素満載の娯楽映画だと割り切って楽むが吉
結論から言うと、コアなF1ファン層はエンタメ要素満載の娯楽映画だと割り切って楽しむのが吉です。この映画は架空のF1チームに加入する哀愁漂うシニアレーサーのファンタジックな復活劇であり、リアルなレースドキュメンタリーではありません。なまじ撮影が本物のF1世界で行われていたので、ストーリーや設定にも過度なリアルさを求めてしまいがちですが、そう思って見ると完全に裏切られモヤモヤしか残りません。ただ、ストーリーの中には史実をモデルとしたと思われる描写(クラッシュゲートや、過去のアロンソとハミルトンの確執、撮影時期からすると偶然かと思いますが今年のモナコのレース展開などなど)もあり、そういう意味ではレース映像と相まってコア層も飽きずに最後まで見ることができるかなと。
事実は小説より奇なりと言いますが、この映画をきっかけにリアルなF1を見てみようという人が増えてくれると嬉しいですね。レースはもちろん、選手それぞれの人間模様(イケメン多し)やチーム間のしのぎを削る争い、F1特有のセレブリティな世界観などは、実際この映画よりも数倍は面白いので。個人的にはマックスが初戴冠した21年シーズンの手に汗握る最終戦などドキュメンタルなF1映画も見てみたいなと思いました。
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