「現代のF1が失った、本来持っていたF1の魅力を伝えようとした映画だ...」映画「F1(R) エフワン」 物欲プアマンさんの映画レビュー(感想・評価)
現代のF1が失った、本来持っていたF1の魅力を伝えようとした映画だ...
現代のF1が失った、本来持っていたF1の魅力を伝えようとした映画だと思いました。それは成功していると思います。ドライバーだけでなくF1チームに関わる人達の存在もうまく描かれている。
F1にカムバックしたソニーにキツい質問を投げかける記者。負けてもメディアに愛想を振りまく若いレーサー。金儲けしか頭の無いチーム投資家。それらに対するF1に野蛮性?が残っていた時代のF1レーサーソニーのやりとりにも、この映画作成に関わった(ルイス・ハミルトン?)のメッセージが込められていたと思います。
驚いたのは、ソニーがF1で事故にあった映像が、1990年に実際にあったマーティン・ドネリーの事故映像を使っていたこと。投げ出されたドライバーの四肢があらぬ方向を向いている衝撃の映像だった。ホンダがF1に日本人ドライバー中嶋悟を擁して再参戦し、フジテレビが全シリーズを放映するようになった。更にセナ、プロスト、マンセル等々個性的な天才達が狂気一歩手前の激しいバトルを繰り広げた事で世界中が熱狂した。そんな時代の興奮が蘇った。セナ・プロストがマクラーレンホンダで全戦全勝した時代。ホンダエンジンテクノロジーが世界の頂点だった。ホンダと並ぶ世界に誇る企業と言えばソニー。主人公の名前がソニーなのは、ここから取ったのかと勝手に決めつける。音楽も良い。
惜しいのは、ハリウッド映画にお決まりの主人公と美女とのラブシーン。全く必然性がない。そして、ラストシーンがF1のレースの盛り上がりと興奮で終わらせてほしかった。
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