「燃え"続ける"者たち」映画「F1(R) エフワン」 すけあくろうさんの映画レビュー(感想・評価)
燃え"続ける"者たち
最初から最後まで、燃え盛る火柱が貫いてゆく感覚に襲われる大傑作。
奇しくも、ワンス・アポン〜、セブン、ファイト・クラブでブラピに対する予防が万全となっていた僕は、端の端まで吸い尽くす勢いで映画館へ向かいました。
でも、そんなのはお構い無しのフルスロットル・ストーリーが、容赦なく僕を斬りつけました。
ほんとにすごかった。「フォードVSフェラーリ」でも感じた、美しい人間讃歌が、僕の涙腺を崩壊させました。
もう走ってはいけないと診断されていたソニーは、それでもレースの中で死んでも構わない、と言い切りました。これはもう神様なんだなと。
藤井聡太四段や大谷翔平など、各界の神様に近いものを感じました。
ブラピの人間臭さが非常にいい。ピットインからピットアウトまで、息つかせぬカオスな状況が続きます。
ルーティンのひとつのトランプカード。
さいごにブラピが微笑みながら見ていたカードはなんなのでしょうか。
ラッキーナインだ、と言っていたので9なのか
ジョシュアを看破し、ケイトと一夜を過ごしたきっかけとなったKなのか
もしかしたらそれはなんでもいいのかも。
レースに勝って、ふとカードをみたとき、思い入れもなにもないカードだったと気づいて、思わず微笑んだ、なんてオチもまたいいと思うんです。大切なのはカードがあるかないか、
仲間の助けがあるかないか、
全てを上回るスピードがあるかないか
空を飛べるか飛べないのか?
ほんとうに観てよかったです。人生の折々に、なんども見返したい一作になりました!
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