「思いきりベタな展開。でもそれなりに楽しめます。」映画「F1(R) エフワン」 あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
思いきりベタな展開。でもそれなりに楽しめます。
IMAXで観ようかと迷ったけど結局は通常スクリーンの字幕版で観た。「グラン・プリ」「栄光のル・マン」の時代からレース映画は意外とレース外ドラマが大事。本作はドラマ部分が弱いという話があったので、じゃあ映像と音響に誤魔化されずしっかりと筋を追いかけてみようか、という腹だった。結果、私の印象としては、ベタもベタ、大ベタの筋書きで、でも、ここまで通俗的だとかえって清々しい。
F1の新興弱小チームの2ndドライバーとしてブラッド・ピット演じるソニーが採用されるところから話が始まる。ソニーはかって有望な新人レーサーとしてF1にも出場していたのだけど大事故を起こして表舞台から姿を消していた。1stドライバーであるジョシュアとソニーの対立を軸にしながらチームのシーズン後半9戦の戦いを追っていく。さて、ソニーは絵に描いたようなローンウルフなのだけど、何故か、彼の行動やレース戦術、メカニックへのアドバイスなどが功を奏し、チームの成績も向上する。ソニーとジョシュアの関係も事故を挟んで少しづつ変化していく。
そもそも、セナやブロストの時代の、新人だったは言え、現役レーサーが30年ぶりに復帰して、活躍するということ自体が夢物語なのかもしれないね。ソニーの齢ははっきり示されないけど、セナだって生きてたら60歳を超えてる。当人の体力以上にマシーンもオペレーションのテクノロジーも全然変わってしまっているだろう。
でも、そういった矛盾も感じさせないのは、ひとえにブラッド・ピットが実に楽しそうに演じているから。ソニーは、なぜレースを続けるのか、お金のためなのか?と劇中、二度ほど尋ねられるが、キチンとは答えない。でも、この部分は、ソニーとブラピは重なっていて、多分、カーレースが好きだから。
最後に、バハ1000に出場した(安いギャラで雇われた)ソニーが砂漠を走るシーンがあるが、ブラピ実に楽しそうです。それで良いよね。
コメントありがとうございます。
ブラピ、楽しそうでしたね!そしてかっこいいんだから!!
セナは1960年生まれなので、プラピ自身の年齢考えたら当然昔戦っていただろうと思われ、ソニーの存在に重みがでました。ソニーは何歳の設定なんでしょうかね。
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