「帰り道のドライビングはご安全に。」映画「F1(R) エフワン」 おひさまマジックさんの映画レビュー(感想・評価)
帰り道のドライビングはご安全に。
鑑賞後にサントラ鳴らして運転してたら、なんだかヤバいぞう(汗)
F1は、わざわざ某配信サービスを契約するほどではないけれど、ちょっと長めが嬉しい公式のダイジェスト動画は欠かさずチェックしている――そんな程度のファンだ。
FIAが全面協力した本作は、ホンモノ感がしっかり漂うエンタメ映画!実在のチームやドライバーたちが続々と登場するので、F1ファンにとっては「ニヤリ」どころか、思わず笑顔になる瞬間がたっぷり詰まっていた。本作は手に汗、というより、結構笑えるんだよな(いい意味で、です)。フェルスタッペンの「きたないぞ!」には思わず吹いた(笑)。
こうした“公式感”こそが、この映画のすべてと言っても過言ではなく、この企画を立ち上げ、実現させたバックオフィスの皆さんに拍手を送りたい。
……しかし。この脚本というか、ストーリー構成。
我々、何回観たんでしょうか? (^_^;)
あらゆるプロフェッショナルの世界――業界もの映画であれば、ほとんどこの構成は応用可能。そして何度観てもそれなりに楽しく、満足できてしまうという……なんでしょうねこの魔力。どなたか解明していただきたい!
感動というよりは、映像や舞台に見入ってしまうタイプの作品だ。本作のサウンドトラックもかなり“カッケェ”のだが、例えば『トップガン・マーヴェリック』のサントラ(たとえばガガ様のあの曲)を流しても意外と成立しそうな感じだ。
ロゼの「Messy」も佳作ながら、もうちょっとクライマックス感を持って使ってほしかったなあ。
そしてブラピさん。すっかりロートル役が似合う年齢になったんだなあと、しみじみ。かつて「二代目ロバート・レッドフォード」と称されたあの頃も懐かしいですねぇ。
演じるソニーは、奇策・傲慢・マイウェイな無茶苦茶ヤロウとして描かれていますが、実際のF1ドライバーたちも、まぁまあなモノドモなので、正直違和感なし。
レース業界の風来坊キャラってのもどこかで見たことある~~??(笑)
この映画でF1に興味を持った方には、ぜひ2021年シーズンのダイジェストから観ていただきたい!現実のF1は、この映画の感動を遥かに超えてきます !
ちなみに私は通常上映館で鑑賞してしまいましたが、本来ならIMAXで観るべき『F1アトラクション』。そういう意味でも、非常に優秀な一本でした!