「【”妖精と人間の共生を求めて・・。”今作は、優しいタッチの絵柄でありながら、戦いの愚かさを強く訴える、疾走感が抜群のチャイニーズアクションファンタジーアニメの第二弾なのである。】」羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 【”妖精と人間の共生を求めて・・。”今作は、優しいタッチの絵柄でありながら、戦いの愚かさを強く訴える、疾走感が抜群のチャイニーズアクションファンタジーアニメの第二弾なのである。】

2025年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

幸せ

ー ”前作からもう5年かあ。”とチョイ感慨に浸りながら、久しぶりにシャオヘイとムゲンに会いに劇場へ。そして、モギリのお姉さんからナント、パンフレットを貰う。(但し、内容は一作目のモノである。当たり前である。)-

■妖精と人間は、微妙な均衡を保ちながら共生している。だが、或る日、妖精の会館の一つが謎の連中に襲われ、剛腕のターサンまでが斃される。
 故にその容疑者となったムゲンは、ナタの屋敷に軟禁されるのである。
 そのような非常事態の中、弟子のシャオヘイと姉弟子のルーイエは、真相を探るために旅に出るのである。

◆感想<Caution!以下、チョイ、内容に触れています。鑑賞後にお読みください。>

・最初の戦闘シーンで、一気に5年前の今作の世界感に引き戻される。映画を観ていて、嬉しき時である。
 優しい絵柄。スピード感ある戦闘シーン。不思議な妖精ガジェットの数々。

・”一作目を観ていないけれど、大丈夫かな?”と思っている方も多いと思うが、今作のサイトを事前にチラッと読んでおけば、心配無用である。何なら、読まない方が良いかもしれない。

・今作の新キャラクターである、哀しき過去を持つ姉弟子の妖精ルーイエの存在がとても良いのである。彼女の人間憎しと思う気持ちと、それでも妖精と人間の共生を考えて、行動する姿。
 彼女が思い返す哀しき回想の過去シーンは、可なり沁みるのである。

・特に、謎の集団に襲われた飛行機を、ルーイエとシャオヘイのムゲン弟子コンビが救うシーンは、ハラハラしつつ抜群のアクションシーンである。可なり驚く。忘れてはいけない”甲”と”乙”の頑張りも良かったな。

<今作は、優しいタッチの絵柄でありながら、戦いの愚かさを訴えるファンタジー&疾走感が抜群のアクションチャイニーズアニメなのである。>

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<以下、一作目の拙レビューです。
 併せて読んでいただくと、よりこのシリーズの世界感が伺えるかと思います。>

■今作品の魅力的な世界

・妖精達が住んでいた森の美しさ。

・その、自分達の美しき棲み家を人間に奪われながらも、共存の道を選んだ妖精達の姿。だが、人間を憎むフーシーを始めとした妖精達も、当然いる。
 今作品では、人間と妖精のどちらも否定的に描かないスタンスを取っている。

・シャオヘイ、ムゲン、フーシーを筆頭にした数々のキャラクタ-設定の秀逸さ。

・"館"、"霊域"、"執行人"という、魅力的なワードに彩られた作品の世界観

・キャラクタ-達のスピード感溢れる動きの数々と、精緻な背景描写。

・シャオヘイが、人間であるムゲンと嫌々ながら旅をし、イロイロな経験を重ねて行くうちに、ムゲンと心を交わすようになり、最後、ムゲンと歩む道を選んだラストは心に響いた。

・ジャパニーズアニメーションに触発されたとしか思えないシーンも、違和感がない。誰でも分かる宮崎監督、あの黒い霊域は"AkIRA"からだよね・・。

〈非常に面白い、且つ現代社会の様々なモノを犠牲にした上で、発展してする姿を見ていると、イロイロと考えてしまった作品。
見応えある、見事なアニメーション作品だと思う。〉

<2020年11月16日 イオンシネマ名古屋茶屋にて鑑賞>

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